SE、人事、デザイナーと職種を変えてきた私が、経営の大学院に行くということ:M1秋学期振り返り
M1春学期の振り返りを書いてから半年が経ちました。
今回はM1秋学期の振り返りを書いてみます。
※ 私は、YBS(横国MBA、横浜国立大学大学院 国際社会科学府 経営学専攻 社会人専修コース)に通っています。
1.年間スケジュールと時間割
1-1.年間スケジュール
全体のスケジュールはこんな感じです。実質、学校に通うのは半年ほど。
1-2.時間割
春学期に週3オンライン、土曜日朝から晩まで学校に通ったらかなり疲れてしまったので、秋学期は科目を絞りました。
黄色い箇所はオンライン、青い箇所は対面です。
1-3.取得した科目数
私の行っている学校は、ゼミ以外の講義は20単位(=10科目)が修了要件です。
私の場合は春学期と夏季集中講座で12単位(6科目)、
秋学期で8単位(4科目)を受講したたtめ、
M1で必要な単位は取り終わりました。
1-4.その他、大学院に関する前提
私が通っているのは国内MBA(横浜国立大学大学院 国際社会科学府 経営学専攻 社会人専修コース)です。
横国は平日オンライン、土曜日のみ対面という構成です。
大学院の人数は全部で14名です。横国は事前に指導教授およびゼミテーマを見た上で受験する方式です。毎年2つのゼミが開かれ、各ゼミ7名ずついます。
ゼミのテーマは「イノベーションの普及戦略」です。
ゼミ以外の講義は20単位(=10科目)が修了要件、
春学期で12単位(6科目)、
秋学期で8単位(4科目)を取得しました。大学の時の専攻は臨床心理学であり、経営学ではありません。
私は普段の勤務はテレワークです。会社に行くことはほとんどありません。
2.科目ごとの振り返り
科目ごとに、概要と振り返りを書いてみます。
1-1.ビジネス統計学
Google Colaboratory を用いて、Pythonコードを書きながら、予測モデルをつくったり、差分の差分法( Difference-in-differences: DID)などを用いて介入による因果効果を推定することをしました。
自分は大学で統計を一通り学んだのですが、予測モデルの構築や、ランダム化比較試験以外の因果の取り方に詳しくなかったので、「そうかこういうことができるのか…!」と学びになりました。
自分は修論で実証研究はしない予定ですが、単純に自分の仕事の糧になりました。
ただ、会社がAutoMLというサービスを提供しており、これを使うとPythonを使わなくても予測モデルはつくれるし、予測したデータまでボタンをポチポチするだけで作ってくれます。
「自分はPythonゴリゴリ書くより、AutoML使えばいいや~」という気持ちになったのもまた事実wでもそれに気づくにはこの授業をとり必要があったのかもしれません。
1-2.マーケティング・マネジメント
「コト発想」をするためにどうしたらいいかについて、さまざまなワークを通しながら学んでいくという科目です。
ふだんデザイナーとしてやっていることと親和性が高く、楽しい授業でした。また、リーダー企業がいる中で、チャレンジャー企業が何をしかけてきたか、どうしてチャレンジャー企業にリーダー企業はシェアを奪われたのかなどを考えるワークもあり、リーダーで居続けることの難しさも知ることができました。
1-3.技術マネジメント
本科目は、全科目の中で一番おすすめです。
私自身、製造業からサービス業へと移行している企業に勤めているので、MOTに非常に関心があります。
以下のMOT技術入門の輪読と、各企業のケース検討をするという二つの流れが交互に進み、学びを深めていくといった授業です。
さまざまな歴史と経緯を学ぶことで、今の私・私たちの選択の幅が広がったように思います。
1-4.プロジェクト演習(ゼミ)
春学期からの続きで、同じく自分の修論の進捗状況を話していきます。私はだいぶ試行錯誤して、先行研究の理論の軸としてCommunities of Pracitceを選択することにしました。
1-5.エンゲージング・マネジメント(冬季集中講座)
ミンツバーグのマネジャー論をよみつつ、Coaching Ourselvesというセッションを実施します。私自身Coaching Ourselvesは会社で受けさせてもらったことがあったのですが、いかんせん10年前ということもあり、再度受講しています。
Coaching Ourselvesは一緒にやる人が違えばまた新たな発見があるなと感じています。
特に関心を持ったのは、フレンドリーコンサルティング。
やり方がオープンダイアローグや、ナラティヴアプローチに出てくるリフレクティングに似ているなと感じました。
一度、ジョナサン・ゴスリン教授のセッションもありました。
英語が得意でない私は、ツールにリアルタイム翻訳をしてもらい受講しました…。
2.授業外の出来事
大学院に関連する、授業外の出来事や学びには以下がありました。
2-1.流行り病対策は万全に
本当にこれにつきます…。
私は12月に1か月ぐらい風邪が治らなくなり、1月にはプチパンデミックを経験しました…。
10月にインフルエンザもコロナもワクチンを打ち、手洗いうがいを励行、かなり気を付けていても体調は崩れる…。
大学院が土曜日にあると、病院に行けるのが日曜だけとなってしまいます。
今回私はファストドクターという往診サービスにお世話になりました。
提供地域は限られますが、エクスペリエンスが大変よく、今後また必要になったらぜひ使いたいと思っています。
2-2.都立大学 高尾先生の元へのご訪問
富士通で実践しているPurpose Carvingについて、都立大学の高尾義明先生にお伝えする機会がありました。
高尾先生とは、2017年の組織学会で私がグラフィックレコーディングで入られてもらったことをきっかけにご縁ができました。
その後、高尾先生が開いたジョブクラフティングのイベントに自分が参加し、いろいろと会話する中で今回の訪問となりました。
さまざまな示唆をいただけて、本当にありがたかったです。
2-3.大学院受験の相談
「大学院に行っています」というと「自分も考えていて…」とコメントくださる方が結構おられ、今まで3名ほど1on1を実施しました。
決して楽な道ではないですし、ただ楽しいだけでは済まされないので、私から積極的に大学院に行くことを勧めたりはしませんが、ご希望のある方には自分のありのままをお伝えするようにしています。
もしこのnoteを見て、「自分も相談にのってほしい」などがありましたらコンタクトくださいませ。
3.秋学期を終えて
今回平日の授業をかなり絞ってしまい、かといって研究がすすんでいるわけでもないので「もっと授業とればよかったなぁ…」と思いました。
とはいえ、体調不良の時期も長く(3月しか学校行かないのに、その1か月で風邪ひくとか本当に致命的…)、秋学期はこれが限界だったかも、とも。
とにかく暖かくし、よく寝て、適度にストレッチをして、ストレスを溜めないようにしながら仕事も大学院も進めていく必要があるなと感じます。
まだまだうまくコントロールできていませんが、泣いても笑ってもあと1年の道のりを、ご機嫌に歩んでいきます。