#218 喩えが上手な人から学んだこと
さいこうの物語を紡ぐ。
幸せな”はたらく”を個と組織に。
ナラティブサポートの上村です。
読書会で出会った「喩え」の上手な人
昨日お伝えした月に1回「仕事力大全」と「修身教授録」の読書会。
そちらのメンバーで、たとえが上手な方がおられます。
他のメンバーも同じ感想を持っていて
「〇〇さんの頭の中ってどうなっているんですか?」
「どういうプロセスでそのたとえが出てくるんですか?」
と質問をさせていただきました。
具体的に彼がどのような言葉を使っていたかというと、例えば、
「この考えって選択(分散)と集中だと思うんです」
「これって、経営でいう戦略と一緒だと思うんです」
「言葉では難しいので、言葉とは真逆の数学で考えてみました」
といった具合で我々のコンテクスト(文脈)=つまり経営や診断士というった興味のある分野、共通項の分野も取り入れて説明をされるのが秀逸でした。
そして冒頭の質問を彼に投げかけました。
その時に出てきた返事がこうでした。
「これの対極のものは何だろう?と考えることは自然としているかもしれなしい。人に説明する時、案外対極の話をした方がそのもの自体を理解しやすいということがあると思っている」
「物事を要素に分解するということもしているのかもしれない」
対極で物事を考える
対極のものをお話するというのは「確かに、なるほど」と思いました。
例えば、研修や経営支援の現場で「理想の状態を描く」ことがありますが、その際に「最悪のケース」を説明させていただくことがあります。そして「このような状態にならないために今から何をしましょう?」とお話を聞かせてもらうことがあります。
人は「目的」が動機付けになる「目的志向型」の人と「問題」が動機付けになる「問題回避型」の人がいます。
明るい情報を伝えるか、暗く厳しい情報を伝えるか、これによってお話の構成を意識してみてください。多くの人に伝える場であれば両方を入れ込んでお話することが重要です。
例えば、「歯を磨くことで、見た目がよくなり人に好印象をもたらすことができます。また歯は身体の他の神経ともつながっていますので、歯が悪くなると他の身体にも悪影響を及ぼします」といった具合です。
分解して物事を考える
「分解して考える」という事についても例を出して見ましょう。
例えば「仕事」と聞くとどのようなキーワードが浮かんでくるでしょうか?
「チーム」「お金」「浮き沈みがある」「準備が大切」「継続」「成長」
このような浮かんできた言葉から共通点のあるものを探します。
例えば、「チーム」であればスポーツなどはいかがでしょうか?
「仕事もサッカーと一緒です。GKがいて、DFがいて、それぞれの役割があるからこそチームとして機能してます。これが全GKのチームがいたらどうですか?」といった具合です。
では「準備が大切」であれば「何事も段取り八部と言いますよね。私、料理を結構するんですがホッとクックという調理器が全てやってくれるから簡単なんですよ。レシピを見て、物をいれてボタンを押すだけ。良い設備とマニュアルという準備があればもう出来たものです。そして材料がしっかり揃っていないともちろん理想のものは作れないですよね。皆さんの仕事もそうではないでしょうか?」といった感じで料理に喩えてみました。
では「成長」こちらも「スポーツ・趣味」で登山やマラソンに喩えられますよね。「仕事は登山やマラソンのようです。一歩一歩歩んでいくと必ず先には進みいつかゴールに到着する。そして登山やマラソンって結構、人との交流があってそこで元気もらえるんです。登山でしたらすれ違う人と挨拶をする文化があり、マラソンも沿道の声援が元気になる。挨拶や人への声掛けって仕事でしています?」
いかがでしょうか?
結構、記事を書きながらスラスラと喩え話が出てきたことにびっくりしています。
それは普段、何気なくやってきた行動に「反対で考える」「分解して考える」という「言葉」が繋がったから生まれた効果だと実感しました。
いわゆる暗黙知が形式知になったからだと感じたクリスマスでした。
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