#141 怒っている人の真の正体は…?
場創りと人創りで組織能力の全開を支援する
ナラティブサポートの上村です。
怒られるのは嫌
上司に怒られたり、同僚がイライラしてたり、他部署からクレームが来たり、そんなシチュエーションはよく経験されることがあるのではないでしょうか?
「怒られるのは嫌だな」
「怒られるのはしんどいな」
と思われる方は多いでしょう。
そしてこういう感情にもなるのではないでしょうか。
「この人、怖いなぁ。苦手だなぁ」
「次から話しかけづらいな」
「私って駄目だな」
このように相手であったり、自分に矢印が向いてしまいしんどい気持ちになってしまいます。
このような言葉を聞いた事はないでしょうか?
「怒っている人は困っている人」
実は怒りの感情の根底にはしばしば「困りごと」が隠されています。つまり、怒りを感じている人は、自分の中に何か解決できていない問題や不安、ストレスを抱えている場合が多いのです。
私たちは、目の前の人の怒りに直面した時、その表面的な感情に反応してしまいがちです。怒っている相手に対して防衛的になったり、反論したりしてしまうことも少なくありません。
しかし、怒りの背後にある「困りごと」に目を向けることで、相手の本当の気持ちに寄り添い、建設的な対話ができる可能性が広がります。
例えば、職場で同僚が怒っている場面を想像してみましょう。同僚が怒っている理由を探ると、単に仕事の進め方が気に入らないのではなく、仕事の負荷が高すぎる、コミュニケーションがうまくいっていない、またはプライベートで悩みを抱えていることが原因かもしれません。このような「困りごと」を解消するために怒りが表に出ている場合、表面の怒りに応じて感情的に反応するよりも、なぜそのような感情に至ったのかを理解しようとすることが重要です。
実際、怒りはしばしば未解決の問題や満たされないニーズの表れです。心理学的にも、怒りは一次感情ではなく、恐れや不安、悲しみといった感情が表面的に変換されたものであることが多いと言われています。怒りを感じている人は、その感情をコントロールできず、解決の糸口を見つけられずに困っているのです。
困り事へのアプローチ
では、私たちはどのようにこの「困りごと」にアプローチすれば良いのでしょうか。一つの方法は、怒っている相手に対して冷静に対応し、彼らの感情に耳を傾けることです。例えば、「何に困っているのか」「どのように助けることができるのか」といった質問を投げかけることで、相手が抱えている問題を掘り下げることができます。怒りに対してすぐに防衛的な態度を取るのではなく、相手の背景にある悩みや問題を理解しようと努めることで、より良いコミュニケーションを築くことができるでしょう。
また、自分自身が怒りを感じる場面でも、この視点を活用することができます。怒りを感じたとき、その感情の裏に何があるのかを自問してみると、自分自身の困りごとや不安に気づくことができます。そして、その困りごとをどのように解決するかにフォーカスすることで、感情に振り回されることなく、建設的な行動を取ることができるようになります。
「怒っているのではなく、困っているだけ」
そう思うことで、自分の気持ちも楽になりますし、相手にとって本質的な課題の解決を提供できる可能性も高まります。
是非ともこの考えを意識してみてください。
ご案内
理念策定浸透のご支援を中心に、コーチングやワークショップを活かして経営者、リーダーの皆さまの行動変容、能力開発、従業員の方々の主体性、やる気の向上等を提供しております。
ご興味のある方はこちらからお問い合わせください。
https://www.narrativesupport.jp/
無料メルマガを始めました。
週1回の配信を予定しています。
noteの記事からの引用や抜粋が多いですが
週1回定期的にお知らせがあってもいいかなという方は
こちらからご登録ください。
https://my936p.com/p/r/3E2h2eN2