口呼吸で集中力の低下、原因不明の体の不調などがでやすくなる（その３）

こんなにも恐ろしい口呼吸５つの弊害

口呼吸は子供の将来に影響を与える？

「
脳下垂体、トルコ鞍、蝶形骨、内側翼突筋の関係

まずはこちらの図をご覧ください。

口呼吸が歯並びに影響を与えることは
前項で触れましたが、歯並びが悪いと
内側翼突筋と呼ばれる筋肉が突っ張り、
蝶形骨が歪む原因になります。

蝶形骨が歪むと、脳下垂体の働きに
影響を与えてしまいかねません。

そのことがホルモン分泌の異常につながり、
心身のバランスが崩れてしまうのです。

また、蝶形骨の近くには
視神経が通っています。

蝶形骨が歪むと視神経が刺激されるため
目の奥が痛むなどの症状を引き起こします。

いかがだったでしょうか？
不安を感じてしまったかもしれませんね。

口呼吸が心身にどのような影響を
及ぼすのか、より深く
理解していただくためにお伝えしました。

さらに、私の実体験をお話しようと思います。

保健室登校」という言葉を
耳にしたことはあるでしょうか？

私は歯科医師として治療にあたる傍ら、
高等学校で学校歯科医として検診や指導も
行っています。

石井志昂氏Yahooニュースより

ここ数年にわたり保健室登校の生徒が
増加傾向にあることを目の当たりにしているのです。

検診を行っている学校の保健室の
前に自習室があります。

保健室登校をしている生徒は、
教室で授業を受けるのではなく、
自習室で１日勉強をしてそのまま下校する
といった学校生活を送っているのです。

私の学生時代を振り返ったとき、
そのような生徒は一人もいませんでした。

家庭環境の問題など、保健室登校をしている
生徒によって事情は異なりますが、
口呼吸が何らかの影響を与えていることは否定できません。

先ほど取り上げたお話を、
いま一度思い出してください。

口呼吸が原因で脳下垂体の
ホルモンバランスが乱れると、集中力の低下、
原因不明の体調不良などを引き起こすとお伝えしました。

これは、授業に集中できなかったり、
他の生徒とうまく交流できなかったりなど、
保健室登校の一因となっている可能性は十分に考えられます。

口呼吸くらいと考えられがちですが、
このようなことからも、口呼吸がお子さんの
将来に何らかの影響を与えることが
あるといっても過言ではないのです。

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