嫌われたくない人の話。
私は、子供の頃に意地悪されてたことがある(今で言う軽いいじめ的な、したこともあるしされたこともある。みんなそんなもんしょ)。仲間外れにされたときの疎外感は今でも感覚としてすごく残っていて。おそらくトラウマになっているんじゃないかなあと思う。
“嫌われたくない”という感情が過剰に学習されてしまっている。モードに入っちゃうとしばらくデフレスパイラルになるのだ。
どちらかというと、「いい子」の役回りが多くて、優等生として過ごしてきた時間が長い私は、周りの人の顔色をうかがって行動するようになってると思う。もちろん、ぼーっとしてて気づいてないこともあるから、常に100%ではないけれど。だから、時々苦しくなる。注意されたり、怒られたこともあんまりないから、ちょっとしたアドバイスを受けるだけで、「ああ、私だめなんだ」って思っちゃう癖がある(笑)。いや、今は笑えているけれど、実際場面になるとまじでそう。最近はその考え方の癖に気づいてきたから、頑張って自分に言い聞かせてる。「この人は怒ってるわけじゃないし、私を否定したいわけじゃないんだ」って。じゃないと身が持たない。
はじめの職場では、「社会では嫌われたら終わり」って思い込みが強すぎて、新人のころのフィードバックなんて本当に地獄で。先輩たちが話しているだけで、「私なんかやらかしたかな」って被害妄想も甚だしく。まあ、2年目になって気づいたことは、よくも悪くも新人は話題になるから、しょうがないってこと。だけどそんなのわかんないから、先輩のこと誰も信じられなくなって。患者さんのことも相談できなくなってた。病気のこととか、リハの技術のこととか、どうしても避けられない、一人じゃ解決できないことに出会った時期で、できない自分がだめなんだ、と思って悲しくなっていて。すごく行き詰まっていた。今思えば新人でなんもわかんないのは当たり前なのに、自分に求めるものが高すぎて、首が締まってた。
結果、ストレス抱え込んで、ついに爆発した。(リーダーの前で号泣して、全てぶちまけた)その後は、仕事に慣れるにつれて、徐々に過ごしやすくなっていった。
今でも時々、「嫌われたくないスイッチ」が入って苦しくなることがある。
この前は、とある利用者さんの面談に先輩と入りたくてお願いしていたんだけど、思ったよりも利用者さんが多くて対応に追われてみんなバタバタしていた。だけど、月末にやらなきゃいけない面談だから、私は焦っていて。先輩にやりましょうか・・・?と目で合図をしたら「今日は無理でしょ」ってバッサリ言われてしまって、その瞬間に「ああ、私は周りの様子を見て判断できてない、空気を読めてなかったんだな」って反省モード(笑)空気読めない人=嫌われるって方程式が適用されてしまうのだ。冷静に文に起こしてみると大したことじゃないんだけど、その場では、なんだかすごく失敗したみたいな気持ちになっているんだなー不思議と。多分、相手は大したことだと思ってないのに。
前に学習したはずなのに、失敗しちゃいけない、周りの人のストレスになっちゃいけないって勝手に思いが強くなって苦しくなる。
だけどね!!本当に冷静に振り返ってみると、別に私は職場の人に好かれるために仕事しているわけじゃないんだよ。
なんなら新卒の私にも教えてあげたい。私が仕事をしている目的は何?って。当時は担当している目の前の患者さんの体をよくすること。今は、利用者さんが仕事に就けるように最大限サポートすること。それが私の使命でありやりがいである。そしてそこに加えて、お金を稼ぐこと。別に仲良く友達を作りに来ているわけじゃないんよ。
そういう考えに戻れたら、気持ちが整理されて、ノイズがシャットアウトされるんだ。大丈夫、頑張ってやれてるよ、と自分を認められる。自己肯定できる。
もちろん、場にそぐう言動ができることも社会性だし、必要不可欠なことはわかってる。自己中心的にならないように、周りを俯瞰して見ることだって必要。言うべきことは言うべき。なんだけど、気にし過ぎも生きづらいからね。ごめんなさいとありがとうをちゃんと意識して適時言えるようにしていれば、きっと大丈夫。
時々、「私に何ができるんだろう」って、メンヘラ落ち込みモードになってしまうこともあるけれど、結果は一生懸命取り組んだらついてくるものだと思うから、目の前の自分がやるべきことに打ち込まないとね。
嫌われる、嫌うの件も、人の相性はどうしてもあるから、そもそも合う合わないはある。嫌なところを言っていてもしょうがない。お互い様だ。
さ、明日から、2月!令和元年度もあと少し、頑張っていきましょ。