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高校の恩師の忘れられない言葉
娘が高校3年生
もうすぐ卒業である
自分がその年だった時を思い出そうとしても、すごく記憶が曖昧になっている
その頃と中身は変わっていないようにも思えるが、きっと今よりももっと幼かったのだろう
考え方や感じ方は時代の流れとともに日々移り変わっていく
そういえば高校生の頃に当然にインターネットなるものが現れた
もうインターネットがなかった時代を思い出すのは難しい
自分はそんな中で青春をすごしていたのだ。そりゃきっと今の若者と価値観も違うだろうとも思う
そんな高校生の思い出
授業で言われたことなどあまり覚えていないのだが、担任の先生から言われた言葉でしっかりと覚えているものがある
言われた風景もしっかりと思い出すことができる
放課後のホームルーム前、先生が私の机の前に来た。そうそう、わざわざ前まで来てくれたのがなんだか嬉しかったのだ
そして優しい声で一言
「メガネはレンズを下にして置いたらキズつくで」
それだけだ。そう言うとすぐに先生は教卓に戻って行った
それ以外はあまり何も覚えていない
先生の教えを守り、今でもメガネはレンズを下にして置かないようにしている
小説や映画ならもっと良い恩師の言葉を記憶しているだろう
現実とはこんなものだ
少し悲しみもあるが、懐かしさが勝つ
先生は元気にしているのだろうか
あと食堂のランチの味もまだしっかりと覚えている
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