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創作叙事詩「こくそう」ってな〜に?:あんざい きよてる

なりっち(成田喜一郎/寺澤満春)
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新Lecture RADIO(2022.9.27)「なりっちのよみききタイム」
創作叙事詩「こくそう」ってな〜に?:あんざい きよてる
 *練馬区大泉図書館2階 「空中庭園」にて、なりっちが収録
聴く(8分7秒)
https://note.com/narisen2017/n/n2a2924354f00
読む(Web Site)
https://genkaikyoukaiekkyo.blogspot.com/2022/09/blog-post_27.html

「こくそう」ってな〜に?

         あんざい きよてる

「こくそう」ってな〜に?
おかあさんにきくと、
じしょをひいてごらんといって、
おしごとにでていってしまったよ。

おねえちゃんが、がっこうにいくまえ、
コトバンクというじしょをおしえてくれたよ。

コトバンクで「こくそう」とひらがなをうってみると、
いろいろむずかしいかんじ(漢字)がたくさんでてきた。

・黒痩:すいじゃく(衰弱)を意味するらしい。

・穀桑:くわか(桑科)のしょくぶつでわし(和紙)のげんりょう(原料)となる「こうぞ」のことらしい。

・木屎 漆:ぬりもの(塗り物)などのわれめ(割れ目)、あわせめ(合わせ目)をせっちゃく(接着)するのにもちいるうるし(漆)のことらしい。

・穀倉:こくもつ(穀物)をたくわえておくくら(倉)のことだという。

・国葬:くに(国)がこっか(国家)のぎしき(儀式)として、こくひ(国費)でおこなうそうぎ(葬儀)とあった。

このかんじ(漢字)たちをながめていて、かん(感)じたり、かんが(考)えたこと。

だれかがよわってやせていくのはいやだな。

わたしたちがつかうかみ(紙)にいろいろなしゅるいがあるけど、わし(和紙)をすくとこみたことがある。

われめ(割れ目)やあわせめ(合わせ目)って、ぬりもの(塗り物)だけじゃなくって、いまのよのなか、人と人とのあいだのわれめがたくさんあるけど、そのわれめ(割れ目)をくっつけれたらいいなぁ。

こくもつって、おこめ(米)やこむぎ(小麦)、トウモロコシなどのことらしいけど、まいにち、たべるもののたくわえがへったり、なくなったりしちゃ、こまるなぁ。おうちにたべるものがなくって、「こどもしょくどう」にいかなきゃならないともだちもいる。

くに(国)がこくひ(国費)でこっか(国家)のぎしき(儀式)として、だれかのおそうしき(お葬式)をすることらしいけど、くにのおさいふからそのひよう(費用)をだすらしいけど、
くにのおさいふから、こくそう(黒痩)しちゃうともだちや、おうちのこくそう(穀倉)がなくなりそうなおともだちのおうちにだすことできないのかな。

きょう、あさから「こくそう」「こくそう」「こくそう」ということばをきくけど、いろんないみがあって、それをつなげてみると、いろいろかん(感)じたり、かん(考)えたりする。

ボク?
いま、おうちでひとり、
がっこうにいっていないんだ。

じゃあ、またね。

     ボクより
     2022.9.27

解題歌 

Respect!
小さな詩人の 詩を声に
おとなのわれを 振り返りみる
          寺澤満春

*Respectとは、「敬意」「尊敬」と訳されることが多い。最近、ラテン語源を辿ると「振り返りって見る」の意味だと知った。その語源に立ち返って、あえて「Respect」という英語を当てた。これから誰かをリスペクトするとき、見上げる視線とともに、いまここにいる我が身へもう一つの「視線」を向けていきたい。まさに、Reflection(省察)& Contemplation(観想)を架橋・往還するように。(なりっちこと成田喜一郎)

なりっちこと成田喜一郎/寺澤満春
2022.9.27初版

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