問題社員との対話は実は簡単ではない・・・
問題社員。どの職場にも一人や二人は存在する悩みの種です。
遅刻や欠勤を繰り返す、指示に従わない、同僚とトラブルを起こす…
そんな彼らの行動の裏には、必ず何かしらの理由が隠されています。
もしかしたら、仕事内容に不満を抱えているのかもしれません。
あるいは、人間関係で悩んでいるのかもしれません。
その原因を突き止め、解決へと導くためには、
問題社員としっかりと向き合い、本音で話し合うことです。
しかし、彼らはなかなか心を開いてくれません。
そこで今回は、問題社員の本音を引き出すための「質問力」について考えてみます。
「問題社員」とは?その行動の背景を理解する
「問題社員」というラベルをつけられる社員には、以下のような特徴が挙げられることがあります。
態度が悪い、非協力的
業務ミスが多い、期限を守らない
周囲とのコミュニケーションがうまくいかない
これらの表面的な問題の背景には、個人的な不満やストレス、職場環境の問題など、さまざまな原因が潜んでいる可能性があります。
まずは「なぜそのような行動を取るのか」を理解することが必要です。
質問力で本音を引き出す努力をする
問題社員との対話では、頭ごなしに指摘したり、説教したりするのではなく、相手が自ら話しやすい環境を作ることがポイントです。
アイスブレイクで心の壁を取り除く
相手が話しやすい雰囲気を作ることが重要です。たとえば、以下のような質問で始めてみましょう:
「最近、業務の中で大変だと感じることはありますか?」
「体調や生活のリズムはどうですか?」
これにより、「攻撃される」という警戒心を解き、リラックスした状態で対話を進められます。
オープンクエスチョンを活用する
質問力noteでは、お約束のルールです。
「はい」か「いいえ」で答えられる質問ではなく、相手が自由に答えられる質問を心がけます。
「最近、職場で気になることはありますか?」
「どのような状況で仕事がうまくいかないと感じますか?」
オープンクエスチョンを使うことで、相手の思考を引き出し、本音に近づけます。
共感を示しながら深掘りする
こちらもよく出てくる方法ですね。
相手の事を思い出しながら、「彼女(彼)だったらどうするだろう?」と考えながら、相手の答えに対して否定的な反応をせず、共感を示すことが重要です。
共感を示すフレーズの例:
「そう感じるのは当然ですよね。」
「たしかに、そういう状況だと難しいですよね。」
さらに深掘りするために、「そのとき具体的にはどう感じましたか?」や「なぜそう思うようになったのか教えてもらえますか?」と問いかけます。
建前と本音を意識する
社員が表向きに話すこと(建前)と、本心で思っていること(本音)は異なる場合があります。
本音にたどり着くためには、建前の奥にある感情や思考にフォーカスすることが大切です。
たとえば:
「〇〇という話がありましたが、それについてどう感じていますか?」
「何か言いにくいことがあれば、遠慮せず教えてください。」
解決策を一緒に考える
問題を特定したら、相手と一緒に解決策を考える姿勢を見せましょう。
これにより、相手が自分事として問題解決に取り組むようになります。
「どうすればこの状況を改善できそうですか?」
「〇〇さんの視点から、職場をより良くするにはどうしたら良いと思いますか?」
質問力を活用する際のNG行動
質問力を活用する上で、避けるべき行動もあります。
誘導的な質問をしない
例:「〇〇さんが悪いからだと思いませんか?」批判や評価を挟まない
例:「それはちょっと甘えじゃないですか?」相手のペースを乱さない
話すスピードやタイミングを尊重し、急かさないようにしましょう。
質問力で信頼関係を築き、問題解決へつなげる
問題社員との対話は簡単ではありませんが、質問力を駆使することで、相手の本音を引き出し、根本的な課題にアプローチできます。
重要なのは、対話を通じて信頼関係を築き、「一緒に解決する」という姿勢を示すことです。
質問力は一朝一夕で身につくものではありませんが、実践を重ねることで確実にスキルアップします。ぜひ、日々の業務で試してみてください。
【今日の問いかけ】
「あなたが最近『こうしておけば良かった』と思った出来事は何ですか?」「それはどうして、そう感じましたか?」
この問いかけは、相手に過去の行動を振り返り、学びや気づきを深めてもらうことを目的としています。
答えやすい上に、相手自身が自分の成長や改善点について考えるきっかけを与えられます。
まずは質問に答えて、必ず言葉にして書き出してみてください。
ひとつひとつの質問に丁寧に向き合うと、新たな気付きと行動が生まれてきます。
今日の問いかけへの皆さんの答えを、ぜひコメント欄にお寄せください。
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