2024🌟NHK障害福祉賞🌟作文コンテスト内容💕

　題名『きらきらのなかへ』

わたしの名前はひかり。日差しの下で生まれて、星のひかりの中で生きる。負の感情がわたしの太陽を潰した。世界に太陽は存在しない。わたしは理想を追いかける。現実は殺し合い、繰り返す。生まれた意味を探してる。きらきら流れ星のように。

ひかりはママとパパのことが大好き。
杉山登志郎さんの本が好き。

知的障害や発達障害や精神疾患は、生まれつきの人もいれば後天的になる人もいる。
わたしにとって知的障害、発達障害、精神疾患は一本の線で繋がるイメージ。核のような根本的な背景には失感情症がある。喜怒哀楽はあるけれど、わたしは自分のきもちがよくわからないときがある。
自分のきもちがよくわからないと、反社会性人格障害のように他者の痛みに鈍感になったり、自分の気持ちがよくわからないと、演技性人格障害のように自分自身を一生懸命探そうとしたり、自分のきもちがよくわからないと、受動攻撃性人格障害のように一貫性がなくなったり、自分のきもちがよくわからないのは、つらい経験が多いと失感情になりやすく、つらい経験は境界性人格障害の見捨てられ不安にも繋がる。
こんなふうに、ひとつのつらい症状が、色々な精神疾患に当てはまるようになるの。人格障害は、傷つけられたことによって起こる症状が生まれ持った性格によって分かれるけれど、能動的、積極的、消極的、受動的の4つの性格傾向は誰もがあわせ持つからだよ。
発達障害と知的障害も、精神疾患といっしょに一本の線で繋がってるイメージだよ。杉山登志郎さんの本には発達障害は後天的になるか遺伝的なのかわからなくなる。と書かれてあったけれど、よく『統合失調症や境界性人格障害や双極性障害や発達障害や軽度知的障害もあり、いろんな症状に当てはまる』と自己紹介に書く人を沢山SNSで見かけるけれど、根本的な核の症状があり、真実が毛糸のように重なりながら繋がっているからだよ。

わたしは人格障害は診断されていない。人格障害の人はもっと症状がひどくて悩んでいるとおもう。
わたしの診断は広汎性発達障害と知的障害の２つだよ。IQは65。愛の手帳は4度だよ。
発達障害の症状は精神疾患と似てる。精神科では精神疾患の診断は出ないと言われたよ。わたしはASD、ADHD両方症状があるよ。正しさに完璧主義になったり、頭の中だけADHDで注意散漫や過集中になるよ。
正しさが好きで、正しいことと現実や感情との折り合いができないよ。正しさと感情は別物だから、正しさを主張したり、感情的なときは正しさとは真逆の感情を主張したり、一貫性がなくなることもよくあるの。秘密の日記に感情を吐き出して、正しさだけを直接相手に伝えるようにしているよ。

わたしにとって知的障害、発達障害は真実に気づいた状態。ネアンデルタール人は鼻が大きくて呼吸がしやすい、脳も人間より大きくて、人間と行為したから知的障害、発達障害の遺伝子がこの世に残るようになったみたい。知的障害、発達障害は進化した脳のような感覚がしていてね、つらい現実や真実に気づいていくと知的障害、発達障害のような症状に自然となっていく気がするの。
例えば『嘘つき』という言葉があるけれど、知的障害の人は今のことしか考えられなくて、なぜなら、過去に傷ついた経験があるから。死んでしまうかもしれないような気持ちで過ごしてきたから、死ぬ前に伝えなきゃ、死ぬ前に今すぐやらなきゃ、と思っちゃう。すぐに伝えないと、すぐにやらないと、気が済まないの。わたしは宣言してしまうけど、わたしには出来るときもあって、出来ないときもある。これからはそんなふうに伝えたいな。理想や夢が隠れていて前を向こうとしているの。失感情で自分に気付けないときもあったよ。わたしにとって憧れの気持ちと、傷ついた気持ちは尊くて宝物で、人といることはわたしの心をないがしろにされたような気がしてしまうの。
人間はだれでも創造的な利他主義の光の中を歩むのか、それとも破壊的な利己主義という闇の道を歩むのか決断しなければならない。という偉人の言葉があって、とても共感するよ。わたしが意見を言うことは誰かの気持ちをないがしろにしている。
わたしはHSPをはるかに超える過敏さで、1から10がわかる特殊能力があるとエムグラム性格診断で出たよ。文章や雰囲気から、他者の感情が時々わかるときがある。言葉は長所や短所のように言い換えることができて感情的なものだから、自分の気持ちをわかってもらうために伝えることが必要だけど、言葉は重要だし、言葉はくだらない気もする。物事を深く考えていくといろんな出来事が発達障害のようなこだわりになる。
一貫性がなくなることも真実に気づいた状態だからだよ。『心は10個のラジオ局が流れている』って偉人の名言があって、生きることを突き詰めていくと一貫性がなくなっていくんだよ。認知行動療法では矛盾した感情の真ん中にいることを目指すと良いと書かれてあったよ。わたしは性格診断が提唱者だけど傷ついているから人格が変わってしまったような気もしているの。

わたしにとって、傷ついていることを主張することはとても重要なこと。傷ついていることだけは絶対に譲ることができない真実だよ。

ときどき怒りを思い出すよ。普段はつらかったこと、解離のような症状ですっかり忘れていてケロッとしているの。

子供のときから悲しいことがたくさんあったの。31年間生きてきて1番つらかったことは、緊張することと、見捨てられ不安になること。

緊張することは今もずっと悩み続けてる。幼稚園で転園したとき、初めて絵がうまく描けなくて、先生から怒られてしまって、画用紙に絵を付け足されたとき、世界が危険な現実に気づいてしまって、緊張するようになった。
小学校低学年のときは、例えるなら初めてのデートで食事の食べかたを気にするみたいに、毎日給食が食べられなくて3分の1残していたよ。声を出すときも緊張から普段より高くなってしまうし、大きな声も出せないし目を合わせることが怖いの。
教室の中がまるで舞台やステージのなかにいるかのような緊張感を毎日していたよ。
ママとパパと先生は、大人はわかってくれなかった。学校や教室へ行けなくて、大人は怖く冷たくなった。
舞台やステージの上のような緊張感のなか、小学校、中学校、高校休まずに行ったの。学校へ行かないと、自分が死んでしまうような気がしていたの。
小学校は4年生で引っ越して、クラスメイトが話しかけてくれたのに、緊張のせいで本当の自分をいつも出せなくて、まるで別人格のようになっていたよ。近所の家の友だちとは緊張しないで家族みたいに話せてた。顔見知りの人が物凄く緊張する。

中学校はまた引っ越して、緊張から新しい友だちと目も合わせられず声も出せず、授業中は緊張から手が震えたり足が震えたりしてね、教室の中にいると緊張感でいっぱいで中学校へ行けなくなって、無理矢理行かされていたよ。保健室の扉は先生からわざと鍵を閉めたよって言われてた。居場所がなくてトイレの個室で朝から6時間目までずっと立って過ごしていたし、学校の先生もそのうち探しに来なくなったよ。
二年生からは、ママのほうから先生にお願いして、適応教室（不登校の子が行く中学校）に通ったよ。適応教室ではずっと場面緘黙症だったの。声は失ったままだったけれど、クラスメイトとジェスチャーや筆談で会話をしたり、大好きな人もできて初恋をしたよ。その同級生の男の子は18歳で亡くなってしまったけれど今でも大切な友だち。
クラスの子も教室の先生も『ひかりちゃん』と下の名前で呼んでくれてね『マスコットキャラだね』『べっぴんさんだね』『いつも笑顔だね』『制服が似合うね』とみんなが褒めてくれて、苺のヘアアクセをしていたら『苺ちゃん』と先生から呼ばれたり、たくさん優しくしてもらったよ。
休み時間になると教室のカーテンの裏に隠れてひとり遊びをしていたよ。カーテンにくるくるとくるまって遊んだり、空を眺めてぼんやりしたり、そよ風で懐かしさを感じたりして楽しんでいたの。

高校はチャレンジスクールの単位制の学校で、5年かけて卒業して高卒認定を取得したよ。夕方から通うのは学校じゃないとママパパから言われて朝早くから行っていたよ。
入学したときは初めての友だちとも緊張してうまく声がでなかったり、目が合わせられなかったりして、ひとりぼっちでずっと5年間高校生活を過ごしたよ。すごくさみしかった。

緊張する学校生活を続けていたら、自宅で寝たきりになってしまって。高校3年生のとき1年休学していたの。身体がなまりのように重たくて動かなかった。20代で潜在性甲状腺機能低下症と診断されて、薬の副作用かも。高校生のときから薬を飲んでいて症状があったかもしれないよ。1年休学したとき、自分がどんな状態なのか？今何をしているのか？すぐにわからなかったよ。状況や環境や感情にすぐに気付けないときが多いんだ。パパとママから『学校で嫌なことがあったの？』と聞かれてね、自分のきもちを探ろうとして『先生に厳しくされたから学校へ行けなくなったの』なんて話していたよ。後から怠さのような鬱状態だったことがわかったよ。何年か経ってから鬱状態だったとか、こんな気持ちだったって分かるようになるよ。

自分の気持ちがわからなくなるときはたくさんあるけど、ひとつエピソードを書くね。
小学校低学年のとき、初めて会った沢山の友だちとかくれんぼをしていて、そのとき自分は今何をしてるのかな？って状況がわからなくて、友だちとはしゃいで楽しんでいたよ。遊んでいる途中、自分がじゃんけんで負けて鬼になったの。そして、鬼になったことがわからず、状況がわからなくて、なにもかもよくわからなくなって、立ったまま30分くらいずっとぼんやりしていたの。友だちはみんな『どうしたの？』って心配してくれたよ。
状況や環境や感情がすぐにわからないのは、知的障害があるからなのか？緊張が強くて失感情症だからなのか？理由はよくわからないよ。

休学したあと、無理をして舞台やステージのような学校へ通い続けた。高校5年生の卒業間際のとき、とうとうおかしくなってしまって。解離するようになった。人と話すときや人が周りにいるとき、まるで解離の離人症のような症状をするようになった。無理矢理我慢して耐えて高校を卒業したら症状が悪化してしまって、31歳になった今でもずっと同じ症状で悩んでいるの。
人が周りにいると離人してしまう。自分を遠くのほうから眺めているような感覚になるよ。客観的になりすぎてしまうの。自分が離人の感覚になりながら、緊張で他者を意識しすぎてしまい、発達障害で相手の目線ばかりに過集中になって、人といるとき、緊張と発達障害の過集中と解離の離人症がまざっているような症状が出て、31歳になった今もずっと続いているの。そして周りの人々が変わった。嫌われやすくなった。暴力された犬や猫みたいに私も人を怖がってしまったり、拒否する態度を無意識に向けてしまったりもするから、カバートアグレッションのような症状になるときも時々あるよ。カバートアグレッションの本当の病名は大人だと受動攻撃性人格障害で子供だと反抗挑戦性障害というみたい。
わたしは自分がダークテトラッドに当てはまる気も少しだけするけれど、思い込みが激しく難しく考えすぎだと思う。精神科の先生からも『考えすぎ。君は大丈夫。気にしなくてOK』と言われてきたよ。
緊張することは主治医の先生にもよく相談していて、緊張すると注意散漫になる。緊張から先生の声が聞き取れなくて授業中は好きなことを考えていたけれど、学生時代14年間そんなふうに授業を受けたら、今では本を読むとき別の出来事が突然頭に浮かんだり、注意散漫が大人になり慢性化したの。緊張はまるで発達障害のような症状。それから緊張が強いと失感情になりやすいってネットに書いてあったよ。
精神科の先生からは『精神疾患は診断がなく発達障害』と言われているからね、診断名にこだわらず症状がよくなる方法を考えたいな。

緊張していたから発達障害になったと思う。高校は行かないほうがよかった。愛の手帳も取得できて中卒のまま自宅で好きなことをしたほうが夢に繋がったのかな。努力できたかどうかはわからない。わたしは普通に子育てをしたらいけないのかも。育てにくいかも。表側に出るような発達障害の症状は無く、近所の友だちからもとても好かれていたよ。育てやすかった気もする。

子供の頃からつらいことが多くて大人になった今、見捨てられ不安のような症状にも悩んでいるよ。
見捨てられ不安とは7つの感情のこと。憤怒、空虚感、絶望、寄る辺のない不安、孤立無援感、抑うつ、自暴自棄の7つの感情が、一挙に次々と襲ってくるのが見捨てられ不安。
好きになった異性から見捨てられたと感じたとき、ママパパからつらい事をされたことが蘇って、再び体験したかのような感覚になるよ。

ひかりは大人になってから、いじめられるようになった。学校に行けなかったとき大人から厳しくされてしまって、杉山登志郎さんの本には、大人から厳しくされた子供は施設の支援者の大人からも同じようにひどいことをされると書かれてあってね、20歳頃から大人からとっても嫌われているの。
子どものときや学生時代は、とっても好かれていたの。まるで自分のものみたいにひかりの名前を呼ばれたりして、いじめられたことなかった。
大人になってから精神科のお薬の副作用で太ったの。それから見捨てられ不安から怒りを溜め込むようになった。ママとパパもよくお家で怒るからね、怒りを他者へ向けることは当然と思っていたの。不安な気持ちは怒りに変わるらしく、怒るときは追い詰められていてね、命の危機を感じているの。
30代になり怒りを他者へ向けることや責めることが間違っていること、段々と気づいたの。
当たり前のように怒りを発散してきたから、大人から嫌われやすかった。嫌がらせもけっこうされた。けれど特に怒りを向けていないお兄ちゃん達からもひどいことされた。傷つき体験のせいで異性に依存する大人になっちゃった。赤ちゃん返りの症状も出るようになって、文章で赤ちゃん返りすることに夢中になってしまって、お兄ちゃん達からひどいことをされたよ。

ひかりはコフート心理学がだいすき。フランス・ドゥ・ヴァールが大好き。コフートおじさん、ドゥヴァールおじさんは、共感を科学的に解明して研究しているの。
ひかりは、コフートおじさん、ドゥヴァールおじさんを知る前から共感がだいすき。
共感は敏感になっている状態だってドゥヴァールおじさんが言っていてね、ひかりは傷ついて生きてきたから共感が大好きになったんだ。

人間は誰もが霊長類の背景として厄介で攻撃的なんだって。攻撃的になると喧嘩になってしまうけれど、ひかりも怒りを大人へぶつけて大人に反抗してしまったよ。地球は侵略のために作られ、戦争のために作られ、平和になるためには共感することが大切なんだ。
共感できないことは誰もがみんなおそろいだよね。私は傷ついたぶんだけ共感力がすごく低いの。
人は傷ついたぶんだけ誰かを無意識に傷つけてしまうけれど、みんな正しくいたくて、やさしくなりたくて、傷ついたぶんだけ理想を追いかけるんだ。傷ついて、傷つけて、間違って、戦争して、新しい法律が生まれて、イスラエルは戦争してる中でキリスト教が生まれたんだ。傷つけてしまうことは理不尽で、被害者加害者関係なかった。生きていることがとてもくるしいよ。現実は深く傷ついていて、人々が戦争で殺し合っていて、わたしはやさしい人になりたくて、思いやりをしたくて、平和が好きで、共感したくて、キリスト教もすきだよ。だけど怒ってしまったよ。緊張して、離人して、過集中になって、注意散漫になって、怒って、そんなふうにいるとカバートアグレッションになったり、大人と喧嘩になってしまうよ。

沢山つらいことがあってね、気づけて成長できたよ。とっても感謝をしているよ。怒りを向けたり責めることは間違っていること。見捨てられ不安は自分自身のなかで処理すること。誰かに嫌われることもあるということ。他者は変わらないということ。嫌われる勇気を持ちたいということ。アンガーマネジメントや弁証法的行動療法や瞑想、認知行動療法、SSTなどがんばっているところだよ。

ただ、行動できないことに悩んでいるの。緊張のせいで学校生活や活動に真剣に取り組むことができず、学校で努力することが許されなかったよ。
少年院のひとは、ひらがなが書けない大人になるみたい。わたしは文字を書けて漢字を読めるから努力をしてないわけじゃない。子供の頃スキーが上手くなったり、絵をたくさん描き続けて上達したり、ママのお手伝いしたり、毎朝起きて高校に通い卒業したり、今まで努力した経験も沢山あるけれど、学校は出席だけで卒業したかんじ。不登校の子供を支える悠々ホルンさんが『学校に行けない子は努力してないわけじゃない。努力の種類が違う。耐える努力もある』と言っていたの。舞台やステージの上にいるような緊張に毎日耐えて努力してきたら、大人になって何かを努力しようとするとき、緊張に耐えて我慢していた記憶を体験しているかのように思い出すの。『これ以上は耐えることができない。耐えることはあまりにもくるしい』と日々の生活で思っていてね、努力することが苦手になってしまったせいで、勤勉性が低くなったよ。甲状腺が悪くて鬱状態もあるよ。傷ついて人格が変わった気もしているよ。
緊張に耐えていたら、耐えることが苦手になって、勤勉性が低い性格になって、努力がなかなかできないの。行動に移すことが苦手。勤勉性が低い人は行動できないのに衝動的で、発達障害の症状と似ているの。
わたしは発達障害。どうしたら活動的になれるのか？行動できるようになるのか？悩んでいるところだよ。

行動に移すことは苦手だけど、理想が大きいんだ。ひかりは夢があるんだ。だれかと結婚したいこと。見捨てられ不安を支えてもらいたいこと。怒りをせずに譲れるようになること。ママとパパのことを許すこと。自分が前を向くこと。みんなに伝えることをすること。絵本をつくっていろいろな気持ちを伝えることをしてみたいな。ママとパパのことを守ることも夢だよ。
ママとパパのことが大好き。ママとパパはもうすぐおばあちゃん、おじいちゃんになるの。
必ず、ひかりが、しっかりしなくちゃ！

ひかりの性格診断は、理想家、提唱者だよ。月星座は獅子座だよ。
今は星のひかりの中だけれど、憧れの太陽が眩しすぎるの。でも、星の光のままで過ごすことも良いかな、って思ったりしているよ。

おしまい🌟