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ノートと友達になりたい
私はノートと友達になりたい。
いやいやnoteとはちゃいますよ、紙のノートですねん。
え? 何言ってはるのかって?
ワテもエセ関西弁になるくらいにはようわかりまへんねん。
なんでやねんて。
世の中には、「モーニングページ」や「ゼロ秒思考」「バレットジャーナル」などなど、ノートを使った思考整理術がごまんとある。
私はそれらの思考術が大好きだ。
新しい流行りが出る度に色んな媒体で見聞きし、時間とお金を使って調べ、場合によってはそれらの秘術を実行するためのツールを喜んで購入する。そして最終的に、狙ったとおりに我が身の血肉とならない。
そう、ならないのだ。
何度、ちょっとお高めな素敵ノートを買って、それを半分も使わずに挫折したか。
何度、毎日毎朝ノートを開いてとにかく書こうと決心して3日ともたずに終わったか。
とにかく私はノート術は好きだが実践ができない。
それらの秘術を使ったらより良い自分を獲得できるのではないかと期待はするが堪え性がないのだ。
もしかしたら、私はノートに嫌われているのかもしれない。
一方的にこちらから好意を寄せているだけの気持ちの悪い片想いではなかろうか。
そんな妄想すら脳裏によぎってくる。
私はこんなに愛しているというのに!
ここでふと思った。
恋愛に例えるとするのならば、あちら(のーとちゃん)は私のことをちゃんと認識してくれているのだろうか。
もし、私のことなど教室の壁のシミと同じくらいにか知らない赤の他人(他紙)なのだとしたら、知らない人から急に告白されるのは恐怖なのではないだろうか。
そうだ、まずは友達から始めよう。
そう思った私はまずはのーとちゃんとお友達になるべく、ほとんどのルールを廃して、のーとちゃんとお近づきになるこただけを重視した。
ルールは3つ。
毎回左のページから始める。
日付けから書き始める。
ノートをもったいないと思わない。
これだけを決めて書き始めたロルバーンノート。
昨年の4月から初めてあと2ヶ月ほどで1年。
自分でも意外なことに途切れ途切れながらも続いてロルバーンMサイズがいま3冊目を終えようとしている。
そろそろのーとちゃんとも教室で会ったら挨拶ができるくらいにはなったかもしれない。
まだまだ恋人までは果てしなく遠い道のりだが、あともう少し仲良くなれれば友だち位にはなれるかもしれない。
もう少し頑張ろう。
私はノートと友達になりたい。
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