青空を探して
30歳の誕生日を目前にした私。
例えるならば、私の空は分厚い雲に覆われていて
青空である本当の自分を見失っていた。
そしてその分厚い灰色の雲を、何か別の美しい色で
塗り替えようとしていた。
人工的な空の色に塗り替えることで、なんとか自分自身を保とうとしていたんだ。
偽ることは、ずっとずっと真実から遠ざかるということを知りながら。
そこで私は旅に出ることにした。本当の自分を探す旅。
向かった先は、突き抜ける青空と赤土のオフロードが広がる
無限の自由を感じる国、オーストラリアだ。
その土地で見た無数の幸せのカタチ、普遍的な事実
それらは私の空に嵐を巻き起こした。
そして、やっと気がついたんだ。
問題なのは空に浮かぶ雲ではないということ。
大切なのは、その雲の向こう側にある青空を忘れないということを。
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