育児と妻からの手紙(出版プロジェクトに取り組む私を妻はどう見ているか)
前略、
夜の9時になったらどこかへ消えてしまうあなたへ、改めて、私が近づくとケータイを伏せるあなたへ
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▼何をしているの?
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夜の9時になったら2階に消えていくあなたはいったい何をしているのでしょうか?聞けば育休に関する本を作っているということですが、いろんな意味で、あなたはいったい何をしているのでしょうか?
カレンダーにはZOOMの予定が毎日書かれていますが、育休中のあなたの本分は育児をすることではないのでしょうか?
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▼感謝はしている
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もちろん朝から洗い物、洗濯、掃除、長男を幼稚園に送り、次男とは公園で遊び、ときに三男に離乳食を食べさせ、
買い物にも行き、お風呂も三人の子どもたちと入り、髪を乾かして寝る前に絵本も読んでくれる。
そんな育休中のあなたと最近、目が合わないのは、何か別のことを考えているのでしょうか?
もちろん、育休を取ってくれて、家事や育児を全力でやってくれていることに対しては感謝をしています。
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▼言いたいのはそこじゃない
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ただ、夜の9時になって、まだ子どもが起きているにも関わらず子どもには「仕事だから」と言い、部屋にこもるあたなが書いている本は、聞けば「家族と向き合うことの大切さ」を説いているそうではありませんか。
あなたの本に説得力はありますか?もしかしてあなたは育休を取って仕事から離れたのではなく、リモートワークになっただけなのですか?
そういえば思い出しましたが、あなたは夜だけでなく日中もケータイをいじっていますね。証拠の写真を添付しておきます。
これが育休を取る人の姿ですか?
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▼とはいえ、、
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今回のプロジェクトがなかったとしても、あなたは別のよからぬことをすぐに見つけてくることを私は知っています。
だからこそあなたがしていることに反対はしませんが、「なんのための育休か?」ということだけは忘れてほしくないと思い、筆を執りました。
・子どもが初めてハイハイをした
・子どもが初めてつかまり立ちをした
・子どもが初めて離乳食を食べた
そんな瞬間を一緒に過ごせたこと、本当に幸せでした。
できることならもっと多くの瞬間を、あなたと共有できることを願っています。
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▼最後に
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育休の本の制作、早く終わらせてください。応援はしませんが、この本が、どこかの誰かの役に立つことを心から願っています。
(妻より)
追伸
あなたは家事や育児に全力で、しかも男性の育休をもっと身近に感じて欲しいと思って活動しているすごい人のように思われているかもしれませんが、
実際、家事も育児も自分のやりたいことも全てやろうとすると、どこかに歪(ひず)みが生まれます。
私はあなたのことが好きですが、あなたとのたわいのない会話やちょっとしたことで笑い合える瞬間も大好きです。
本の完成したら、のんびり過ごすひとときがあるといいなぁ(チラッ)
あと、パソコンを閉じて、お互いに顔を見ながらお茶でもしましょう。(チラッ)
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▼あとがき
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この文章は、妻への聞き取りを元に私が作成したものです。ただ何度も直しが入り、私にとってマイナスなこともたくさん書かれています。
(とほほ)
なので真実、とご理解くださいませ。
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