- 第1話 -16時に退勤できると知り入社するも、なぜか16時間以上働くタクシー運転手となった私

やあやあ。
Nariです。

         \\最年少//
          \\女子//
  \\\元ペーパードライバー///
タクシードライバーとして働いています。



本日はそもそもなぜタクシー会社に入社したのかをお伝えしたいと思います。


ごくフツーの女子大生のわたくしのもとにも、
待ちに待った就活の時期がやってまいりました。
(待ってない)

いつまでも学生のままではいられません。
地元で働くか、上京という大きな決断をするか。
真剣に悩む時期ですよね。

実はですね、
劇団に入りたくて上京したい
という気持ちがありました。

幼い頃からミュージカルが好きでいつか舞台に立ってみたいと思ってました。
レミゼラブルのエポ○ーヌとかミス・サイゴンのキ○とか演じてみたいのです。

歌いたいじゃん。踊りたいじゃん。

でも社会人になったら趣味も仕事も両立することは至難の業ですよね…


そんなこんなで

・東京
・残業が少ない
・比較的早く帰れる
・事務職

が叶う職場を探していました。


そんなある日、
地元のパン屋でバイト中に毎朝来てたタクシー運転手のおじちゃんが

「なっちゃん、うちの会社はゆるくていいよー。事務は朝の7時出勤で16時退勤だから」

みたいなことを、コロッケパン頬張りながらぼそっと言ったのです。

赤ちゃんの頃から超朝方人間の私は

えっ…良いかもしれない…

と思い、タクシー会社を視野に入れました。
きっかけはこんな感じです。



早速、花の都の東京へ就職活動しに行きました。

そして、とあるタクシー会社にトントン拍子で内定を頂きました。
ちゃっかり面接何回かして無事合格。
最終面接は社長とでしたが5分で終わりました。
その他の面接はほぼ雑談。


何回かの面接で、
たまたま面接官が元タクシー運転手(歴3年くらい)の方でした。


今までヤバかった出来事は何か聞いてみると、

・子犬を大量に車内へ放り込まれる

・「運転手さん!あの車を追って!」とドラマで良くみるアレ

・おはぎを顔面に投げられる

・迎車で待っていたら突然股間を蹴り上げられる


((((;゚Д゚)))))))


…などなど
凄まじい体験ばかりでした。


そして極め付けには、


タクシー運転手をやると、

・一般人が一生かけて出会うほとんどの職種の人に一年で出会える

・人生経験が普通の人より格段に上がる

・一般人が持ってる固定概念を全て覆すレベルのことが起きる(定期的に)


とのことでした。

確かに車内という
狭い空間の中で全く知らない人と同じ時間を過ごす
という究極な状況。
ハンパない仕事に違いない。


「あー!私には関係なくてよかった!(^○^)」



この時はそう信じていました。
なんせ事務員として就活してますからね。


採用担当者に劇団に入りたいことを素直に伝えると、

「それは素敵ですね。うちは副業している方も多くいますので('ω')」

とにっこり言われました。


みなさん。
私ははっきりと聞きました。

副業OKだと。

(お察しの通り、後ほど問題が起きます。ご期待ください)


なんだかアットホームな職場そうだし、
自分のやりたいこともできそう。
よしここで頑張ってみるかあ!

そう決めました。



あっという間に秋になりました。

そして、ついに内定式。
オカンも一緒に東京行くとか言ってたけどソッと残して一人、旅立ちます。

新品同様のスーツを身につけ、
慣れないパンプスを履き、
途中ストッキングが破ける。

オカン…
今までありがとう…

と言うのもまだ早いけど。
そうは言っても、内定式というだけでもなんだか寂しさとドキドキが交錯するものですね。

内定式の会場へ着くと想像はしていたが男性ばかり。
女性もちらほらいるが本当に少なく、一割も満たないくらいでした。
受付には採用担当者がいて名前を伝えると
「はい、今後の案内が入っています。確認してください」
と茶封筒を渡されました。

その封筒は結構ずっしりと重みがあり、

…ん?

ってなりました。

ん?ん?って思いながらも自分の名前が書かれていた椅子に座ります。

そしてその封筒を開けたら…
目を疑うようなものが入っていたのです。



さあ、みなさん。
何が入っていたと思いますか?



ではでは。


つづく


Nari





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