「最強の武器」って
『ユーモアは最強の武器である』という本が、Amazonのサイトで本をブラウジングしていたら目に入った。
いやまあそうかもだけど、と思った。
と同時に、
なんか「最強の武器」ってよく目にするタイトルだねえ、と感じた。
なのでAmazon上で調べてみた。
すると、まあ「最強の武器」がたくさんある。
ユーモア
知識の「幅」
文章力
聞く力
発達障害
素直さ
感情
交渉
海外旅行
エクセル
呼吸力
言語化
雑談力
かわいげ
教養
英語力
心理学と統計分析
好かれること
ビジネスマナー
各著者のポジショントークのオンパレードである。
そういう意味で捉えると、なんとも気持ちがわるいし、書かれていること当然全ては素直に受け入れ難い。
逆に、純粋でピュアでイノセントな心で捉えれば、上記全ての項目が「最強の武器」と受け入れることはできなくもない。
(海外旅行?)
「最強の武器」とは何か。
銃じゃね?
アホっぽい回答をまず思いつく。
となると『銃、病原菌、鉄』だ。
うん、ジャレッドダイアモンドによるこの3つは「最強の武器」ではなかろうか。特に病原菌の最強さ具合は、2020年から人類は身を持って体験した。
ただ、そういう意味でこれらの著者は各々の「最強の武器」を語っていないだろう。
もはや今は誰もが自分にとっての「最強の武器」を探しているような気がする。文字面だけ見ると、恐ろしい世の中だ。
誰もが「最強の武器」を振りかざしまたは背中に隠し持ち、目の前またはバーチャルの相手をバッサバッサ/ドキュンドキュンと、倒し倒されている。
時には、自分と似たような「最強の武器」を持っている人と肩を組んで、他の肩を組んでいる奴らと、ズドンズドン/ピュルンピュルンとやり合うだろう。
逆に、自分と似たような「最強の武器」を持っている人とは、〇し合うことも多いかもしれない。端的に言えば競争である。大きいフィールドであればまだしも、小さいフィールドだと、キズだらけの様相になりやすい。
強いその本人が意図せずとも、その「最強の武器」で多くの屍を作り出していることは往々にあるだろう。
もし自分をコントロールするためだけの「最強の武器」であっても、まわりの影響を受けやすい人は知らずにその世界に引きずり込まれることもあるだろう。
「最強の武器」。
探すか。探さないか。
探すべきか。探さないべきか。
探したいか。探したくないか。
こねくり回す時間だけが過ぎていく。
小泉成文
大好きな横浜名物シウマイ弁当を食べる時、人生であと何回食べられるんだろう。。と考えます