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電気給湯器ではなく、石油給湯器だった

秋が一瞬で過ぎ去って、冬が一気に訪れてしまった12月のとある日。
自分が住んでいる家の給湯器が、電気給湯器ではなく、石油給湯器であることを知った。

雪国ないし冬国出身ではない私は、灯油と接する人生を一切送ってこなかった。
給湯器はガスや電気が普通と思っていた。というより給湯器の種類を考えたことすらなかった。この10年間で何回も引越しているが、光熱費の契約をしたらデフォルトで勝手にお湯が湧いてくれる状態だったからだ。
そんなマインドの頭だったことから、今の家に引越してきてお湯にひねったらお湯が出たので、電気給湯器だと思っていたら、全然違ったという話。

その日は天気予報で、次の日の夜にマイナス7℃くらいまで落ちる見込みでだった。
「うわ最悪だ、とうとう水抜きという面倒な行事をやらないといけないのか。。しかしやったことがないのでよく分からない。。」
と、気分が落ち込んで、なんでこんな気温下がるんだよぉと一人で愚痴っていた時、窓からお隣のおうちで給湯器回りをいじっているガス会社の人を見つけた。
ちょうどいい、プロがいる、聞いてみよう、と思い、すいませんーと聞きにいった。

どうやら水道管凍結防止のために、パイプに温熱テープ的なのを巻いていたようだ。
明日めっちゃ寒くなりそうですねー的な話の流れから、自分の家の給湯器回りを確認してもらえることになった。
なんて親切な行動か。ガス会社に勤める人の鑑である。早速自分の家の裏に来てもらって給湯器を確認している時、その親切なガス会社の方が、近くに設置されている200L灯油タンクをちらっと見て、「あれ、灯油がもう全然ないですよ」と言ったのだ。

”空”をすでに下回っていたピンクブイ

「はい、、そうですね、、?」というリアクションしか最初とれなかった。灯油は給湯器と全く関係ないものだと思っていたからだ。

しかし、灯油タンクと給湯器が細いパイプで繋がれているのを指さして、この給湯器は電気ではなく灯油で動くものである!という衝撃の事実を知った瞬間、自分の勘違いに気づかされた。

自分の家のお湯は、全てこの灯油タンクの灯油から生み出されていたものだったのだ。
どうやら引っ越してから今までは、まだタンクに残っていた先人の灯油で、お湯が沸かされていたようである。

色々タイミングが良かった。
灯油が切れてお湯が沸かせなくなってしまう直前に、ガス会社の方がおとなりさんの給湯器を補強しに来て、水抜きについて聞きに行けて、その人が親切で灯油を指摘してくれたことに感謝である。運が良い。
加えて、そのガス会社による新規の灯油配達はすでに締め切られていたので頼めなかったのだが、Coopによる新規の灯油配達は年内ギリギリでまだ受け付けていたので、その日の夕方に営業の方に来てもらって登録ができた。しかもちょうど次の日が住んでいるエリアの灯油配達の日で、午前中には灯油が充填されていた。つくづくタイミングが良い。

しかし灯油の湯沸かしは凄い。
お湯は朝夜のシャワーと夜の洗い物に使っているが、先人の残り灯油でずっとやり過ごせていたからだ。

1リットルの灯油で、40度前後のお湯を何分間出し続けられるのか。
現在、1週間おきに灯油の減り具合を確認して計算中である。


小泉成文

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小泉成文
大好きな横浜名物シウマイ弁当を食べる時、人生であと何回食べられるんだろう。。と考えます