はるかなる利尻・礼文
2019年夏。大学受験の勉強をしている最中に、この記事を読みました。
うわ、行きてえー!利尻島って、うちのじいちゃんも登山で行ったことあるって言ってたな。大学入ったら行こう。
……と思っていたのですが、私の大学入学と同時にコロナ禍が世界を襲い、しばらく旅行自粛のムードに。
それからなんとなく行きそびれていたのですが、大学を来年卒業してしまったら気軽には行けなくなるかもしれない。今年のうちに行っておこう!ということで今回旅行を決めました。
1日目(羽田-新千歳-稚内-利尻)
6月初旬。ついにこの日がやってきました!初日は稚内経由で利尻島に向かいます。
まずは羽田から新千歳に到着。5年ぶり3度目の北海道です(前回は北海道大学のオープンキャンパスに行きました)。
今日は新千歳でプロペラ機に乗り継ぎます。
あっという間に稚内に到着。寒い!
利尻島行きのフェリーは夕方の出港なので、それまで稚内市内を観光します。
ノシャップ寒流水族館
まずは路線バスを乗り継いで、日本最北の水族館「ノシャップ寒流水族館」へ。この日は平日の昼間だったおかげか、自由に見て回ることができました。入館料も500円とかなり良心的です。
水族館見学後、ネットでやり取りをしていた稚内在住の友人と会えることになり、合流することにしました。
樺太食堂
友人と合流して、昼食は水族館の近くにある「樺太食堂」でウニ丼をいただきました。たまらんね〜!
北防波堤ドーム
その後、フェリーの出港まで時間があるので稚内駅周辺に戻ってぶらぶら。歴史的な建造物「北防波堤ドーム」を訪れました。
それから時刻は夕方になって、フェリーの出港の時間が近づいてきました。
友人とお別れをして、船に乗り込みます。ここから約100分の船旅。この日は波も穏やかだったので、船内の客室でゆったり過ごせました。
午後6時過ぎ、メインターミナルの鴛泊(おしどまり)港に到着しました。
ついに来た〜〜〜〜!!!!!!!!!!5年越しの夢、叶いました(曇ってるけど)。
今日から島内のゲストハウス「利尻ぐりーんひるinn」で2泊お世話になります。ゲストハウスにはいろんな人がいて、他の旅行客・登山客とのおしゃべりを楽しみました。「利尻島に来るのが50年越しの悲願だった」と仰っていた方もおられました(来られて良かったですね〜〜)
2日目(利尻)
2日目の天気は晴れ!今日は一日かけて島内を巡ります。
ゲストハウスでクロスバイクを借りて、鴛泊港を出発!
ミルピス商店
まず訪れたのは「ミルピス商店」。50年前から続くオリジナル乳酸飲料「ミルピス」を販売しているお店です。
ミルピスは1本350円でいただけます。このときは店主さんのご好意で、こくわ・しょうが・行者にんにく(!)のジュースも飲ませていただきました。どれもすっきりして美味しい〜!元気が出てきました。
店主さんから人生のアドバイスも頂きました。力強く生きる決意をしました
本庫屋書店
ミルピス商店から少し自転車を走らせると、本屋さんを見つけました。
店内に入ってみると、漫画や児童書が豊富!Wiiリモコンも売ってます(どうして……)。ちなみに、島内でいちばん大きい本屋さんです。
利尻島出身の書店員によるエッセイ本を購入。
利尻らーめん味楽
続いて訪れたのは「利尻らーめん味楽」。全国のラーメンファンが訪れる名店です!ここで昼食をとります。
開店前に到着したけど、もう結構並んでる〜!オープンから20分くらいで入れました。「焼き醤油らーめん」を注文。
利尻昆布のきいたスープがうまい!!!あっさりしつつも旨味が強く、少食の私でもペロっと食べられました。
北利ん道
食後のアイスが食べたい!ということで、「利尻らーめん味楽」の近所にある「北利ん道」へ。昆布と乾燥ウニの乗ったアイスクリーム「愛す利尻山」をいただきました。海の香りがする塩アイス!おいしい!実はこのアイス、特許を取得なさっているらしく、ここでしか食べられない一品です。
さて、実はまだ走行距離は全体の20%くらいです。頑張って漕ぎましょう。
麗峰湧水
道中に湧き水を汲めるスポットがあります。冷たい水がうまい!
この辺りの道はウミネコが多いので頭上からのフンには注意しましょう。
オタトマリ沼
続いて到着したのはオタトマリ沼。アカエゾマツの原生林に囲まれた、島内で一番大きな湖沼です。ここから望む利尻山は壮観です。
道のりはやっと半分を過ぎたくらい。この辺りから脚がちょっとしんどくなってきました。。
白い恋人の丘(沼浦展望台)
「丘」という名前の通り、上り坂です。キツい〜。
北海道土産の代名詞ともいえる『白い恋人』のパッケージの写真は、ここから眺めた風景なのだそう。
ちょうどここに到着したとき、利尻山の山頂にかかっていた雲が消えました。ラッキー!
島一周も、ここからラストスパート!
とはいえ、風が冷たいし、脚も徐々に動かなくなってきました。ツラい
ぐだぐだ走りながらも、15時過ぎには鴛泊港に戻って来れました。やったー!9時に出発したので、約6時間くらいですね。
グランスポット
ちょうどお茶の時間だったので、鴛泊の喫茶店「グランスポット」でコーヒーフロートをいただきました。しみるー。
夕日ヶ丘展望台
最後に、鴛泊地区の外れにある夕日ヶ丘展望台に立ち寄りました。
笑う門
夕食は中華料理屋「笑う門」へ。鶏肉の唐辛子炒めをいただきました。味も雰囲気もなかなか良いお店でしたが、メニューが豊富なので、大人数で来た方が色々食べられて楽しいかもしれません。
3日目(利尻-礼文-稚内)
今日は礼文島に行きます!!天気が悪い!!寒い!!
朝の便で鴛泊港を出発し、40分ほどで礼文島の香深港に到着。香深(かふか)って、なんだかオシャレな地名ですよね。
桃岩展望台
とりあえずハイキングをしよう!ということで、香深港から2kmほどの場所にある桃岩展望台まで歩いてみることに。
展望台なのに何も見えね〜〜!!!!でも、コースの途中でいくつかの高山植物を見ることができました。雨が弱かったのが幸い。
炉ばた ちどり
バス停「桃岩登山口」から路線バスに乗り、香深港に戻って昼食。
こちらの「ちどり」は人気のお店で、入るのに30分くらいかかりました。この日の道内は4月下旬並みの気温と言われていて、風も強かったのでかなり寒かったです……。もっとしっかり防寒対策をするべきでした。千葉県民は寒さに弱いからな
ここでいただいたのは「ほっけのちゃんちゃん焼き定食」。生のホッケを網の上で焼きながら食べ進めていくという、何とも贅沢な一品です。ここで相席になった方々との会話も楽しく、今回の滞在でいちばん印象に残った食事です。
午後は宗谷バスが運行している定期観光バスで島内を巡ります。昼食で相席になったうちのお一人が同じバスに乗るとのことだったので、一緒に行動させてもらいました。
フェリーターミナルからバスに乗り込みます。
澄海岬
最初にバスが訪れたのは澄海(すかい)岬。ダイナミックな地形に心躍ります。ここから見える海の青さは「礼文ブルー」と呼ばれているのだそう。
レブンアツモリソウ群生地
次に訪れたのは、礼文島に咲く固有種「レブンアツモリソウ」の群生地。実は、今回この時期に礼文島を訪れたのは、このレブンアツモリソウの花を生で見るためでもありました(5月下旬〜6月中旬が見ごろ)。
スコトン岬
最後に訪れたのは礼文島最北のスコトン岬。ここに着く頃には天気がかなり回復して、絶景を眺めることができました。
そして観光バスは香深港へ戻り、相席の方ともお別れ。ここからフェリーで稚内港に戻ります。
フェリーは約2時間かけて稚内港へ到着!2日ぶりの稚内です。
花いちもんめ
せっかく北海道に来たんだから!ということで、この日の夜は回転寿司へ。「花いちもんめ」は稚内発の回転寿司屋さんです。北海道の回転寿司はレベルが高いですよね。満足。
またこの日の深夜、初日に会った友人が時間を取って再度会ってくれることになりました。急遽札幌行きの夜行バスをキャンセルして、市内のビジネスホテルを予約。1泊して朝の特急で札幌方面に戻ることにしました。
4日目(稚内-新千歳-羽田)
一夜が明け、ついに稚内に別れを告げるときが来ました。友人とも今度こそお別れ。また会おうね。
特急「サロベツ」で稚内を出発します。先にも述べた通り、当初は夜行バスで札幌に向かう予定だったのですが、道北を走る宗谷本線には以前から乗車してみたかったので良い機会でした。
旭川までの車窓には、絵葉書のような美しい風景が続きます。途中エゾシカにもお目にかかれました。
そこからさらに特急「ライラック」と快速「エアポート」を乗り継いで新千歳空港に到着。長かったー。
空港で家族へのお土産を買って、羽田空港へと飛び立ちました。
費用
今回の旅行でかかった費用は¥86,292でした(お土産代等を含めるとざっくり10万円くらいになっていると思います)。内訳は以下の通りです:
移動費
航空券(羽田⇄新千歳、新千歳→稚内):¥27950
フェリー(稚内〜鴛泊〜香深〜稚内・2等客室):¥7,420
観光バス:¥3,300
鉄道(稚内〜新千歳空港、乗車券+特急券・学割あり):¥9,250
路線バス:¥1,630
レンタサイクル:¥3,500
宿泊費
ゲストハウス(2泊・学割あり):¥7,700
ビジネスホテル(1泊):¥13,200
飲食費
¥11,842
入館料(水族館)
水族館:¥500
私が今回の旅行を思い立ったのは3月の中旬ごろだったのですが、その頃にはすでに航空券の値段が上がり始めていました。できれば3〜4ヶ月前くらいには買っておくのが良さそうです。
利尻島と礼文島の宿泊施設も、観光シーズンはかなり早い段階で予約が埋まってしまうので、思い立ったらすぐに予約することをオススメします。
飲食費に関しては、スーパーマーケットやコンビニ(セイコーマート)の商品を活用することで比較的安く抑えられました。
この夏、皆さんもぜひ最北の大地を訪れてみてはいかがでしょうか!
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