神奈川県立歴史博物館〜旧貴賓室〜横浜発展都市記念会館〜ユーラシア文化館〜横浜開港史料館〜開港記念会館(神奈川県中区・櫻木町)
・神奈川県立歴史博物館
台風の影響で天候が不安定な中、雨には降られなかったものの暴風が吹きすさぶ中で訪れた歴史博物館。
前回ここを訪れた時には直後に用事があったのもあって途中で断念したので、リベンジの意味で攻略。
横浜正金銀行跡に作られた博物館で、内装や外観は当時のまま。ステンドグラスなどが美しく、建築を楽しむという意味でも素晴らしい場所。
旧石器時代から現代に至るまでの歴史をたどるという濃厚な展示物の数々。
県内で発掘された石器の破片など、素人目には道端の石ころと区別がつかないようなものもおそらく専門家からすれば貴重な遺跡の様子。ジオラマも多く、中には円覚寺の原寸大模型(入れる)もある。
常設展は2フロアーながら見所がたくさんあって3時間近くの時間が必要。
また、コレクション展としてオリンピック関連として神奈川県の視点から見たスポーツ(前回のオリンピックなど)の展示もされている。前回すでに2階のトイレはチェック済みだが1階のトイレもウォッシュレットであった。ドアーが自動で驚く。
・旧貴賓室〜横浜発展都市記念会館〜ユーラシア文化館
次の目的地の前に昼食を取ろうと途中にあるカフェへ。
横浜情報文化センターというビル、ここは店舗の内装もさることながら、見学スポットとして旧貴賓室がある。
コロナの影響で残念ながら開放されていなかったが、そこに至るまでの階段も当時のままで歴史あるデザインの一端を味わうことができる。
隣の建物には横浜発展都市記念会館とユーラシア文化館。
横浜発展都市記念会館は2フロアーあるがいずれも人が極端に少ない。特集はオリンピック関連についてということで、先ほどの歴史博物館と重なる部分が多かった。
その階下にあるユーラシア文化館は考古学の江上波夫が収蔵したコレクション2500点のうちの一部が展示されている。早稲田大学でも会津八一が大量に収集していたように考古学とは収蔵するのも目的の一つなのだろうか。
ここではユーラシア(特に中東圏)を中心とし磁器・陶器などが大量に展示されている。
他の見学客はゼロ。というより受付にさえ人がいない。完全にどフリーである。いいのかこれ。各フロアーにトイレがあるが1階のトイレは男女共用なので注意。
・横浜開港史料館
横浜という街はとにかく開港である。ペリーである。とにかく開国したことを全力でアピールする。
開港してから発展した街なので致し方ない部分ではあるが、なのでここまでに寄ってきた場所では開港にまつわる展示も多かったし、寄っていない博物館もいくつかあるが、だいたい開港についていっちょ噛みしている。
それこそが横浜のアイデンティティである。歴史あるこの史料館も他に洩れず同様である。
正面から巨大な地球儀が出迎え、サスケハナ号の模型などペリーが乗ってきた黒船の模型も展示されている。
2階は開港してからの横浜の街の変遷について。中庭には巨大な楠があり、2階の渡り廊下から見下ろせる格好になっており程よく休憩できる。トイレは洋式。すぐ隣の横浜海岸教会も美しい。
・開港記念会館(ジャック)
前回訪れた時は謎の撮影をしていて満足に入れなかった場所。今回は自由に見学することができた。
普段から色々な講座などで活用されているらしく、この日は有志でカートゲーム(ブリッジ)を学ぶ会、のようなものが催されたり、何らかの講座が行われたりしていた。
館内を彩るステンドグラスがとても美しくて映える。経年劣化で窓枠が歪み補修されてきた歴史がある歴史的建造物である。展示室の隣の扉からおそらく塔へと登れるのだろうけれど(通常は期間限定で開放されている)、今回ためしにドアーを開けてみようと試みたがダメだった。
2階エントランスのトイレは和式と洋式がある。奥側のトイレは和式のみだったのでこれは盲点でした。
通称ジャックというのはトランプに見立てたもので、クイーン(横浜税関)とキング(横浜県庁)が近くにある。
税関は本来は展示室があるけれどコロナ禍で閉館中、県庁はそもそも用がない(一部は期間限定で公開されることがある)。ちなみにジャックは館内見学時間が割と早く閉まってしまうので注意。
そのあと久々に山下公園へ出向けば遠くガンダムが展示されていたり、ひっきりなしに変化して行く横浜の街。いつまでも大切にしたいですね。
このあとめちゃくちゃ飲んでだらしなくもしどけなく幸福な1日であった。夏の憂鬱。ああ、もう行かなくちゃ。
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