なる

音楽、アート、読書、映画、そういったものを浅く狭くむさぼる。比較的アクティヴなインドア…

なる

音楽、アート、読書、映画、そういったものを浅く狭くむさぼる。比較的アクティヴなインドア派。ミュージアム・ギャラリーを片っ端から訪問。2021年150館、2022年604館、2023年707館。2024年は未訪問を中心に。飲んだ分だけ書いてます。お疲れ様DEATH.

最近の記事

  • 固定された記事

追記

ところで、そういう命題を突きつけられた時にどう答えるべきか、というのは永遠のテーマなのかもしれないな、ってときどき思う。真摯に伝えることと、いい加減に濁らせることの差異はどこにあるんだろう。それは受けとめる側が感じることであって、人によってはそれが熟考した末の答えとして感じられるかもしれない。ある人にとっては中身のない空虚な答えとして映るかもしれない。その本質はどこにあるのだろう。真摯といい加減とはどう違うのだろう?  たとえばこれは最初の投稿なのだけれど、あたかもタイトル

    • 川越めぐり(埼玉県川越市・川越駅/本川越駅/川越市駅)

      東京都下から割と近い場所にある小江戸で知られる川越。市街には蔵の町として栄えた名残が今でも色濃く残されており、まさに古き良き日本を体験できる小江戸として観光地になっている。いくつか重要な建物や美術館などもあるため、せっかくだからそれらを攻略してみることに。 ・喜多院(埼玉県川越市・本川越駅) 川越を足を踏み入れたら、もちろん蔵造りの町並みを楽しむのも良いけれど、それと同じくらい訪れておきたいスポットが喜多院である。ここでは「自分に似た顔がどこかにいるはず」の五百羅漢像がある

      • 川崎市役所旧庁舎復元棟/展望フロア〜アートガーデンかわさき(神奈川県川崎市・川崎駅)

        ・川崎市役所旧庁舎復元棟/展望フロア(神奈川県川崎市・川崎駅) 神奈川県で第二の都市として知られる川崎市は、2024年に市政100周年を迎える節目の年だそうで、各地でいろいろなイベントが開催されており、ちょうど1年前に完成した新市庁舎の中にも、かつての市庁舎だった旧川崎市庁舎が復元されており、一般にも開放されて展示を行っている。さらに新市庁舎の方には展望フロアもあるということから、せっかくだからそちらも見学してみることに。旧市庁舎のシンボルだった時計塔も復元され、3階の屋上庭

        • ファーブル昆虫館(東京都文京区・千駄木駅)

          ファーブルといえば昆虫記の人である。西洋であまり学問として認識されていなかった昆虫学を、一般にまで知らしめた人物として知られているファーブル。そのファーブルを冠したファーブル昆虫館が千駄木エリアにひっそりと存在している。 ファーブルと同じく昆虫に興味を持ち、その収集に情熱を費やしたフランス文学者の奥本大三郎。彼が収集した昆虫の標本を、どうせなら公開してはどうか、と協力してくれる人たちによって作られたのがこのファーブル昆虫館で、全国から昆虫の愛好家たちがこぞって集まる一大スポ

        • 固定された記事
        • 川越めぐり(埼玉県川越市・川越駅/本川越駅/川越市駅)

        • 川崎市役所旧庁舎復元棟/展望フロア〜アートガーデンかわさき(神奈川県川崎市・川崎駅)

        • ファーブル昆虫館(東京都文京区・千駄木駅)

          昭和ネオン高村看板ミュージアム(東京都品川区・新馬場駅)

          夜の街に浮かび上がるネオン。どこかノスタルジックな気持ちを思い出させる、昭和の時代を象徴するような光といえるかもしれない。旧東海道に面した場所に社を構える株式会社昭和ネオンは、ネオン看板をはじめとしてLEDサインや屋上広告塔などの屋外広告物をメインに製造・販売している会社である。昭和ネオン高村看板ミュージアムは本社の社内2階にある。 会社内にあるため念のため問い合わせてみたところ、特に予約も必要なく自由に見学できるようになっており、社員が行き交う中で訪れるのは少し緊張するも

          昭和ネオン高村看板ミュージアム(東京都品川区・新馬場駅)

          チームラボボーダレス麻布台/PACE GALLERY(東京都港区・神谷町駅)

          東京大学と東京工業大学の大学院生らによって作られたクリエイター集団であるチームラボ。プロジェクションマッピングなどで世間に認知され、今や至る所で彼らの名前を見かける。そんなチームラボの手がける没入型のミュージアムが東京都内に二つある。片方は豊洲、もう片方が2024年にできたばかりのチームラボボーダレス麻布台である。 正直なところチームラボの体感型展示をミュージアムとして扱うべきなのかはよくわからない。どちらかというと娯楽を中心としたアミューズメント施設という向きもあるかもし

          チームラボボーダレス麻布台/PACE GALLERY(東京都港区・神谷町駅)

          今井商店(群馬県藤岡市・群馬藤岡駅)

          これまで関東圏で生活をしていながら訪れるタイミングを逃していた群馬県。東京近郊のミュージアム巡りも一段落してきたことで北関東も訪れようと画策していた矢先、どうせ群馬県に行くなら、ずっと行きたいと思いながらもずっと訪れる覚悟のなかった今井商店を、聖地巡礼しておかなくてはと訪問することに。 非難GO-GOが結成された原点ともいえる聖地への巡礼。これまでに多くのファンが詰めかけてきた場所。これは全くの偶然なのだけれど、折りしも訪れたのが9月21日というタイミング。その前日には読売

          今井商店(群馬県藤岡市・群馬藤岡駅)

          埼玉県立近代美術館(埼玉県さいたま市・北浦和駅/吉田克朗「ものに、風景に、世界に触れる」展)他

          MOMASの愛称で知られる埼玉県立近代美術館。屋外に点在している屋外彫刻もさることながら、建物自体に柱がぶっ刺さっているという特徴的な外観をしていることでも知られている。久しぶりの訪問で、今回は企画展として「もの派」を担った芸術家の吉田克朗「ものに、風景に、世界に触れる」展と、コレクション展として収蔵品を公開するMOMASコレクション展が開催。 企画展は2階で行われている。吉田克朗は戦後の日本美術に変革をもたらした(現代アートの発端とも言える)「もの派」という系統を形づけて

          埼玉県立近代美術館(埼玉県さいたま市・北浦和駅/吉田克朗「ものに、風景に、世界に触れる」展)他

          東京国立博物館(東京都台東区・上野駅/内藤礼「生まれておいで 生きておいで」展)

          世界規模で活躍するアーティスト内藤礼による企画展「生まれておいで 生きておいで」が東京国立博物館で開催。行こう行こうと思いつつタイミングを逃しまくり、会期ギリギリの滑り込みで見学にこぎつける。展覧会の性格上、少人数でゆっくりと空間を把握するというスタイルのため、時間指定の予約制になっている。メディアで紹介されたこともあってか注目度も高く、どの回も売り切れ続出、当日券はほぼ出ない状況。 展示会場は平成館と本館とにまたがって振り分けられており、平成館1階の企画展示室が第1会場、

          東京国立博物館(東京都台東区・上野駅/内藤礼「生まれておいで 生きておいで」展)

          水戸芸術館&水戸市立博物館(茨城県水戸市・水戸駅)

          ・水戸芸術館(茨城県水戸市・水戸駅) 水戸市というと江戸時代は徳川御三家の一つとして、水戸黄門こと徳川光圀をはじめとした代々の藩主によって治められ、文化芸術の町としても栄えた地である。その気風を受け継ぐべく小澤征爾を初代館長として造られた水戸芸術館。コンサートホールや劇場、美術館などが集合している文化施設である。設計は磯崎新が手掛けており、水戸市を象徴する塔も見どころの一つ。 トラス構造を意図して造られた塔は真っ直ぐではなくさまざまな角度に変形しながら屹立している印象的な形

          水戸芸術館&水戸市立博物館(茨城県水戸市・水戸駅)

          国立西洋美術館(東京都台東区・上野駅)

          国立西洋美術館では企画展として「写本 ー いとも優雅なる中世の小宇宙」と題して、筑波大学などの名誉教授を勤めた内藤裕史氏から寄贈されてきた写本零葉を中心とする内藤コレクションの集大成といえる中世時代のヨーロッパで作られてきた聖書や詩編集、時祷書、聖歌集といった写本を公開。国立西洋美術館の企画展に入るのは久々ということもあり期待も高まる。 印刷技術のなかった中世ヨーロッパ。知の伝達を担う媒体として写本というのは非常に重宝された。当時は羊や子牛など動物の皮を薄く加工した紙に筆写

          国立西洋美術館(東京都台東区・上野駅)

          宇都宮めぐり2(栃木県宇都宮市・宇都宮駅/宇都宮美術館「20世紀アートセレクション」展ほか)

          宇都宮めぐりも折り返し。かなりハードスケジュールである。餃子? 行列がすごくてね・・・ ・栃木県立博物館 栃木県の名を冠した博物館だけあって、美術館と同様こちらもかなり広大な規模である栃木県立博物館。栃木県における自然系の資料や歴史や文化といった人文系の資料も含め、あらゆるものをテーマとして網羅している博物館である。ミミズク土偶のみーたんというのが公式キャラクタだそう。可愛さについては個人の好みに任せることにする。 入口からすぐ目の前に飛び込んでくるのは2階まで吹き抜けて

          宇都宮めぐり2(栃木県宇都宮市・宇都宮駅/宇都宮美術館「20世紀アートセレクション」展ほか)

          宇都宮めぐり1(栃木県宇都宮市・宇都宮駅/栃木県立美術館「ベル・エポックー美しき時代」展ほか)

          何にも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う、というのは『阿房列車』における内田百閒の言葉だけれど、特に理由はないけれど、ふと宇都宮に行ってみようと思い立ち行ってみることに。強いてあげればミュージアムがそこにあるから、といったところだろうか。まあどうせ行くならたっぷりと味わってやろうじゃないかと、宇都宮名物の餃子そっちのけでミュージアムを堪能することに。 ・旧篠原家住宅 宇都宮駅からすぐ近くにある史跡として一般公開されている旧篠原家住宅は、醤油の問屋として栄

          宇都宮めぐり1(栃木県宇都宮市・宇都宮駅/栃木県立美術館「ベル・エポックー美しき時代」展ほか)

          立川防災館(東京都立川駅・高松駅)

          東京都内に三か所ある東京消防庁の管轄する防災館のうち、立川の地にある立川防災館が個人的には最後の残り一つ。これまでに本所と池袋は訪問したので、残りの一つである立川も行っておかなくては、と訪問することに。立川の北西に広がる飛行場跡の広大な敷地を生かしたエリアの隅、立川消防署に隣接する形で建っている。 一般的な見学コーナーは1階と2階部分になる。1階は遊具や防災に関連するちょっとしたゲームなど、子供向けのコンテンツが多くある。映像コーナーもあり、こういった施設の特徴である見学者

          立川防災館(東京都立川駅・高松駅)

          本所防災館(東京都墨田区・錦糸町駅)

          都内各地にある防災館。東京消防庁が管轄している三つの防災館ではそれぞれの館で防災体験を予約制で受け付けている。全ての防災館で共通の防災体験コースもあるが、それぞれの防災館のみで行われているオリジナルのコンテンツもある。本所防災館では隅田川に近いということもあり、水圧の体験と暴風雨の体験がそれに該当する。 最初に映写シアターで関東大震災を経験した被災者の記録をもとにした映像を見学。かなりシリアスな内容で、大震災に遭遇した時の恐怖が伝わってくる。体験予約の人は基本的にこちらのシ

          本所防災館(東京都墨田区・錦糸町駅)

          池袋防災館(東京都豊島区・池袋駅)

          東京都内にある消防施設のうち、防災体験のために公開している防災館が三箇所ほど存在する。そのうち池袋駅のすぐそばにあるのが池袋防災館である。立川と本所に比べると規模はコンパクトながらアクセスしやすいという利点がある。池袋防災館では予約制で救命訓練、消火訓練、煙体験、地震体験ができる。またシアターがあり、そちらでは実際の被災映像が流れたりもする。 エレベータで4階へ上がり、入口で受付を済ませるとあとはプログラムに沿って訓練の体験ができる。おそらく消防士としての経験を持ったインス

          池袋防災館(東京都豊島区・池袋駅)