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郵政博物館(東京都墨田区・押上駅)

かつて東京駅大手町にあった逓信総合博物館(ていぱーく)を前身とした郵政博物館。スカイツリータウン・ソラマチの中へと移転し、郵便についての展示を中心に行っている博物館となっている。

逓信総合博物館の頃に大手町へ訪れて以来、押上の方に訪れる機会を失していたのもあって懐かしい気持ちになりながら訪問。逓信総合博物館は割と広大なスペースの博物館だった印象があったのだけれど、こちらの博物館は1フロアの中に割とコンパクトにまとめられている印象ではある。ただ展示内容は変わらず充実しており、一つ一つの歴史を辿りながら見て行くと結構な楽しみ方ができる。

歴史を追って展示している

郵便になくてはならない人物が前島密。一円切手の肖像画としても使われている人物である。ヒソカって名前が格好いい。またNHK創設に関わった後藤新平もここに尽力をしている。黎明期の郵便配達は専用の「行李」という竹で編んだ籠に入れて運んでいた。その後に「行嚢」という布袋へ変わり、そこから「郵袋」という名称となって運ばれたという。手紙はもちろんのこと、付随する金銭を狙った強盗も多発したため、郵便配達員は銃を携帯していたという。

御用郵便という名称も面白いね

黎明期から明治・大正・昭和に至るまでのポストがそれぞれ展示されているのも印象に残る。手紙を入れる挿入口も時代の変遷によって変化していて興味深い。特に戦争時には金属を捻出しなくてはならない風潮から、セメントを加工したストニー製や陶磁器製でのポストに代用されたという。

そこまでして戦争を続ける理由

郵政博物館で注目したいのは世界の切手カタログのコーナー。五大陸の様々な国で発行された切手がカタログ化されており、それらはファイリングされ自由に閲覧することができる。日本の最古の切手である竜文切手もある。また、国には属していない南極大陸もそれぞれ基地がある国から切手が発行されているのも興味深い。

壁にならんだファイルにびっしりと切手がカタログ化されている

もともとあったミュージアムショップは閉鎖されてしまっている。結構この博物館に訪れれば手紙関係のグッズが欲しくなるのは必然で主力商品の一つだと思うのだけれど意外。ショップがあったエリアは前島密の展示になっている。トイレはウォシュレット式。

ここで手紙を出したいものですね

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