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ブリヂストン・イノベーション・ギャラリー(東京都小平市・小川駅)
日本のタイヤメーカーといえばまず名前が上がってくるブリヂストン。そのミュージアムが会社機能の集約されている小平市にある。最寄駅である小川駅は駅前がかなり閑散としており、ここに本当にブリヂストンがあるのか、と少し戸惑いつつ進んでみれば突如として開ける巨大なオフィス。ブリヂストン・イノベーション・ギャラリーはこのオフィスの一角にある。
入口に世界最大級のタイヤ(直径4メートル以上、幅1メートル以上、重さ5トン以上という異常なタイヤに度肝を抜かれつつ中に入ると、京橋にアーティゾン美術館という日本屈指の美術館を構えている企業だけあって、こちらの企業ミュージアムもかなり開放的な造りとなっている。週末にもかかわらずほとんど見学者がいないというのがもったいない。
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石橋正二郎によって創業され、足袋製造業からゴム業界へ参入、今や世界に名だたる巨大企業となったブリヂストン。こちらのミュージアム1階ではブリヂストンが歩んできた歴史や、タイヤメーカーとしての品質や製造技術へのこだわりはもちろんのこと、参入しているF1カーレースにおける車体やモーターグランプリに出場した際のタイヤが展示されている。
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タイヤだけでなくゴムに関する大きな事業として免震構造についても力を入れており、ビルの地下に埋められている免震ゴムが地下階では実際に見ることもできる。免震と耐震では大きな違いがあり、同じビル崩壊を防ぐ手段としても免震だと中の部屋にも揺れがほとんどないことが特徴となっている。さらに地球上だけでなく月面で使われているタイヤの紹介もある。空気のない宇宙空間でいかにしてタイヤを有効的に用いるか、その研究の深さにもひたすら頷くしかない。
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ミュージアムの2階ではゴムの性質について、実際に手に触れながら学ぶことのできる体験型の展示となっており、こちらには親子連れがちらほら。いろんな車体(ロードローラーや飛行機、自転車のゴムの違いを触れて学ぶことができる。スリップ防止のタイヤもある。ゴムの製造過程も詳細に紹介されており企業の自信が窺える。真似できるものなら真似してごらん、くらいの凄みがある。他にもゴルフスウィングフォームのチェックやUFOキャッチャーみたいな体験型展示もある。トイレはウォシュレット式。
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