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切手の博物館(東京都新宿区・目白駅)

目白駅からすぐ、坂道を下ったところにあるのが切手の博物館。今回かなり久しぶりの訪問で駅前にもかかわらず迷ってしまった。ちなみに隣の建物はそのもの「博物館ビル」というのがあるが博物館が入っているわけではない。ややこしい。
入口には楳図かずおデザインの奇抜なポストがお出迎え。こちらの博物館では入館料として切手も使用できるというユニークな制度をとっている。

一階にある展示室では企画展として世界の風景切手が特集されている。国内だけでなく世界で販売されたそれぞれの国特有の名所を詳細に描いた切手、ルーペの貸し出しもしており、実際に細かい箇所まで見ることもできる。展示内容もさることながらこちらの博物館はブリキの造形がところどころに配されていてそれがとてもファンタジックで良い。入口にある鳥を乗せた人だったり、父娘らしき二人の像だったり、とにかく心が和むようなオブジェがたくさんあるのがお勧めポイント。

こんなブリキがあるのも和みます

階段を上がった二階は資料室となっており、切手に関連する書籍を閲覧できる。この資料室の一角では水原記念館という名前の展示がある。これは切手の博物館が開館するきっかけとなった切手収集家である水原明窗の書斎が再現されているもの。日本で最初の全国切手展を開催するなどして日本における切手コレクターのさきがけとなった人物。なんと本人の名前を冠した切手がモンゴルから出ているという世界的にも有名な人物だったそう。極めれば達人である。

現在の建物

さらにドアーを開けて廊下にはギャラリー展示として現代美術家の太田三郎による切手と郵便で展開される作品や、階段をもう一つ上がった三階では震災切手と震災郵便展を開催。関東大震災で印刷局や逓信省の機能が麻痺した時に民間の印刷会社によって暫定的に製造された切手は震災切手と呼ばれ、ごく短い期間にやりとりされたコレクションアイテムとなっているという。印刷は簡素で印刷くずれも散見される震災切手ながら、逆にそれが良い、というマニア心をくすぐるものになっているという。

廊下には切手のネクタイも飾ってある

トイレはウォシュレット式。切手の博物館はなんといっても切手コレクターのためのレア切手が販売されているのが特徴的で、ミュージアムショップにも多くの切手が販売されているのに加え、館内には店舗も入っており、展示室よりもむしろこちらの方が賑わっているというのも面白い。

ここのポストからは出せないよ

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