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地下鉄博物館(東京都江戸川区・葛西駅)
いまや東京の公共交通機関としてなくてはならないものになった地下鉄。この地下鉄の博物館が葛西駅からゼロ距離にある。なぜ葛西に作られたのかは謎だけれども、広い場所で駅前というところで選ばれたのかもしれない。地下鉄の葛西駅は急行が止まらないので少なくとも交通の便を考えて、ではないような気がする。地元の人と、本当に地下鉄に興味がある人を迎える形で選ばれた場所なのかもしれない。
入場券が切符(硬券というのがこだわりを感じる)で、入場口も自動改札に切符を通すというやり方なのが良い。まず目の前には自動改札になる前の昔の改札口(職員が切符を切るタイプのもの)や、かつての地下鉄で使用されていた切符券売機がお目見え。
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自分たち大人であれば「懐かしい」となるものかもしれないけれど、子供だったり若い年齢層の人にはわからないかもしれない。というのは、ここに来ている客層はほとんどが親子連れ。施設内に体験型のシミューレーターが多数あったり、展示されている電車に入ることができたり、わりと広い休憩室があったりと、資料館よりも親子で愉しむ施設といった趣が強い。ベビーカー置き場まである。肩身が狭い。気にしない。ともかく、訪れたのが土曜日というのもあってか多くの来訪者があってそのほとんどが親子連れだった。
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企画展では地下鉄の歴史ということで、日本の地下鉄を作った男である早川徳次という人物にスポットを当てて、どういう経緯で現在に至る地下鉄ができたのかを紹介している。朝倉文夫による銅像もある。ちなみにシャープの創業者にも早川徳次という同姓同名がいる。
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若い頃から政界で辣腕を振るい、財界とのコネクションも持っていた早川徳次。ロンドンに赴いた際に初めて見た地下鉄に衝撃を受けて、これを日本でも作りたいと、数々の困難を押し退け(当初は地盤の柔らかい都心に造ることに反対意見が多かったが、援助を受けて深い層では地盤が硬いことを発見して開発にこぎつけた)実行したという。根津美術館でお馴染みの根津嘉一郎(東武鉄道や南海鉄道など)に鉄道のアドバイスも受けている。
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鉄道つながりで言えば、東急電鉄の五島慶太とは地下鉄の延伸をめぐって対立関係にあったという。根津とは親密で五島とは疎遠。東京の鉄道にもいろいろとある。
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館内の奥には運転シミュレータやメトロパノラマなど体験型展示がたくさん。館内はずっと妙にポップな歌が流れており、子供向け施設であることがわかる。トイレも子供用がしっかりと設備されている。大人用はウォシュレット式。トイレに入る時は踏切警告が鳴る。でも地下鉄に踏切ってあったっけ?
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