見出し画像

池波正太郎記念文庫(東京都台東区・浅草駅)

浅草に訪れたのでせっかくだからと半年ぶりくらいに訪問。台東区生涯学習センターの1階にある図書館の一角に設けられている池波正太郎記念文庫。室内には生前の書斎があったり書簡や写真が紹介されていたりと、図書館の一角でありながらかなり充実した展示内容を持っている展示室である。

半年前に比べて展示内容が若干かわっているものの基本的な部分は一緒。池波正太郎の立ち位置は少し難しくて、歴史小説家と呼ぶべきか時代小説家と呼ぶべきか悩む。『真田太平記』をはじめ、『応仁の乱』から『人斬り半次郎』まで実際の日本の歴史に即した歴史小説でも充分な実績を持っているけれど、よく知られる代表作となると『鬼平犯科帳』や『剣客商売』といった時代小説になるだろうか。特に『鬼平犯科帳』は実在の人物である長谷川平蔵を主役としているものの、『剣客商売』に至っては完全に架空の人物。けれど時代背景を徹底的に調べており、展示室内の蔵書もまた圧巻である。そして猫が好き。

図書館2階には台東区ゆかりの文学コーナーがあり、こちらでは台東区の寺について紹介している。浅草寺をはじめとして寛永寺や東本願寺などをパネル紹介している。トイレは和式と洋式。

2階には文学コーナー

いいなと思ったら応援しよう!