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目黒寄生虫館(東京都目黒区・目黒駅)

※閲覧注意

目黒駅西口、権之助坂をひたすら下り目黒川を越えて真っ直ぐ進み、大鳥神社のある山手通りを渡った先にあるのが世界でたった一つの寄生虫専門の博物館である目黒寄生虫館である。入館は無料にもかかわらず、貴重な寄生虫に関する資料を大量に展示している。

1階と2階それぞれそんなに広くはないフロアながら、来館時には見学者が多く訪れており、国内だけでなく海外からの旅行者らしき見学者も目立つ。旅行ガイドでもピックアップされているのかもしれない。世界で一つですし。

世界に一つだけの館

1階では主に魚を中心に動物へ寄生する寄生虫、そもそも寄生とは何か? といった多様性に関する学術的な見解があったり、人への寄生虫の一部を展示している。

ガラスケースに並んだいろんな虫をみていた

2階ではまず寄生虫の蝋模型がデン、と構える。ニーズはどこにあるのか。細部までリアルに再現しておりなかなか精神的に負担が高い。ここでは人体寄生虫や人獣共通の寄生虫に関してを標本と共に実際に罹患した写真などを展示しており、足や睾丸がグロテスクなまでに膨れ上がった写真がインパクトを与えること間違いない。日本では生活水準が清潔に保たれてきたのもあってこうした寄生虫というのはかなり減って来ているそうだけれども、発展途上国などまだ衛生面が整備されていない所ではまだこうした事態というのは依然としてある。そもそも人固有の寄生虫は少なく、動物を介して寄生するというパターンが多いらしい。エキノコックスなどは有名か。

ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんな虫

展示の目玉は8メートルを超えるサナダムシの標本でめちゃくちゃ長い。寄生虫の感染したマスを食べてあっという間に大きくなったらしい。これが人体の中に入っていたかと思うと恐ろしい。

僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?(虫を)

寄生虫を専門に研究していた山口左仲の研究成果もエリアを確保して設けられている。昔まだここがそんなに有名になる前に訪れたことがあったけれど、その時もこのエリアは依然として存在しており、なんだか嬉しい気持ちになる。

2階の奥ではミュージアムグッズも売られている。トイレは多目的トイレで洋式。

虫を調べることだけに一生懸命になった博士


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