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湯島聖堂(東京都文京区・御茶ノ水駅)
聖橋のすぐそばにあるのが湯島聖堂。学問の礎である。江戸時代に幕臣だった林羅山の邸内に設けられた孔子廟を、5代将軍の徳川綱吉が移して規模を拡大したのが始まり。さらに11代将軍の徳川家斉が規模を拡大して「昌平坂学問所」としている。名前は知っていたものの入ったことがなかったので訪問してみることに。
鬱蒼とした森の中にある本堂(大成堂)は参拝する人が意外と多く、さすが学問の史跡だというのがわかる。関東大震災によってほぼ全て焼失したものの、その後に再建して今日までその姿を残している。現在の姿になってから80年以上の時を経ているらしい。
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その大成堂は施設維持費を200円だけ納めれば内部まで入ることができる。中央に鎮座するのが孔子。いわゆる儒教の祖である。紀元前の人で、わかりやすいところではマンガ『キングダム』よりも前の時代の人。はるか昔、紀元前500年代に活動しているので2500年くらい前の人になる。一説には仏教の釈迦と同じくらいの歴史を持っている。
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堂内には正面に孔子が祀られており、その左右には孟子、顔子(顔回)、曾子(曾参)、子思(孔子の孫)の像がある。孔子の弟子だったり。
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天井には彼らを含めた多くの孔子の弟子たちを描いた絵画がある。供物の資料が展示してある。変わった酒器があったりして見ているだけで微笑ましい。
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トイレは無し。湯島聖堂の敷地は台地に建てられており、敷地内の高低差が激しい。正門から大成堂までは長い階段がある。途中には孔子像もある。かなりでかい。
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