横浜三塔物語(神奈川県横浜市・日本大通り駅)
・神奈川県庁(キング)(神奈川県横浜市・日本大通り駅)
普段から県庁としての機能を持っている神奈川県庁。余程の用事がなければ訪れることのないこの県庁、いわゆる「キング」と呼ばれている特徴的な形をしている歴史的建造物である。
よく称される「キング」とはトランプのキングを指しており、王冠に見えるその形から名付けられている。時期によってはこの特徴的な館内を見学するツアーも実施しているという。
県庁の中に史料室があるのは意外なものの、見つけてしまったのだから仕方がない。これは訪れるべきだと使用することのない県庁をしたり顔で訪問。資料室はエレベータを上がった最上階にある。
展示室の中は人員配置はおろか電灯もついていない状態で、そんなに広くはない展示室の中で県庁の歴史を学びに来る人が他にいるのかはともかくとして圧巻なのはすぐ近くから出られる屋上。県庁の「キング」にあたる王冠みたいな部分がかなり近い距離から見られる上、横浜港の様子を把握することができるのは貴重だったりする。用事もないのに好き好んで県庁の屋上に訪れる人はおらず、ほぼ独占状態と言える。県庁に寄るなら屋上へ。トイレはウォシュレット式。
・横浜税関(クイーン)(神奈川県横浜市・日本大通り駅)
キングに行くならクイーンも見なくては、という使命に駆られてやってきたのが横浜税関。ちなみにジャックは開港記念会館としてすぐ近くにあるものの、現在は改修工事中。改修工事前に既に訪問していたため今回はパスしてクイーンを改めて訪問。
横浜税関の1階が税関に関する展示室となっている。もともと江戸時代に他国からの密輸品を取り締まる目的で作られた神奈川運上所から海外の物品を取り扱う税関という形に発展したその歴史を紹介しているのとともに、現在の税関がどんなことをしているのか役割を紹介している。
中でも違法薬物に関する展示が特化しており、チェックはとても厳しく検出は容易であることがわかる。また偽ブランド品などの取り締まりもここで行なっている。いわば海外向けの警察機能を持っているといえる。
展示室の中では本物と偽物を並べて、どちらが偽物かというクイズを行なっていたりもするが、偽物を見分けるのは非公開の情報があるそうで、実際には正解がどちらかはわからない。なんという。
トイレはウォシュレット式。特徴的なのは洗面所にうがい器があること。ボタンを押せば器械式で(おそらく電気を通さず)ノズルからうがい薬が出るという代物。年間で数百箇所ほど博物館を巡ってきた中でこの器械を備えている場所は今のところこの場所のみ。時期が時期なので使用は控えたものの、なぜ税関の展示室にだけこの器械があるのかは興味深いところ。
というわけでジャックは今回の行程に入っていないがせっかくだからここに追記。1年前に訪れた時に記録↓
・開港記念会館(ジャック)(神奈川県横浜市・日本大通り駅)
普段から色々な講座などで活用されているらしく、この日は有志でカートゲーム(ブリッジ)を学ぶ会、のようなものが催されたり、何らかの講座が行われたりしていた。
館内を彩るステンドグラスがとても美しくて映える。経年劣化で窓枠が歪み補修されてきた歴史がある歴史的建造物である。展示室の隣の扉からおそらく塔へと登れるのだろうけれど(通常は期間限定で開放されている)、今回ためしにドアーを開けてみようと試みたがダメだった。
2階エントランスのトイレは和式と洋式がある。以前おとずれた時にチェックした奥側のトイレは和式のみだったのでこれは盲点でした。
通称ジャックというのはトランプに見立てたもので、クイーン(横浜税関)とキング(横浜県庁)が近くにある。
税関は本来は展示室があるけれどコロナ禍で閉館中、県庁はそもそも用がない(一部は期間限定で公開されることがある)。ちなみにジャックは館内見学時間が割と早く閉まってしまうので注意。
そのあと久々に山下公園へ出向けば遠くガンダムが展示されていたり、ひっきりなしに変化して行く横浜の街。いつまでも大切にしたいですね。
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