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多摩川台公園古墳展示室(東京都大田区・多摩川駅)

田園調布に隣接していることもありハイソサエティな住宅街で構成されている多摩川駅の周辺。かつては駅前にテニスコートなどもあったこの閑静な住宅街にあるのが多摩川台公園。春になれば櫻が咲き、花見客で賑わうこのエリアも、普段は近隣の住民たちによる憩いの場になっている。多摩川台公園古墳展示室は多摩川台公園の東側入口にある。

展示室は1フロアながら、展示室の大半を古墳の再現室が占めておりかなりインパクトが強烈。入口からすぐにその古墳の再現が目に入り、見学者は古代の人間になったような気分で古墳へと入る。多摩川台公園は多摩川に面した台地で、この地で多くの古墳が発見されたことからこの古墳展示室が開設された。中でも亀甲山古墳宝萊山古墳という二つの古墳は大型の前方後円墳として知られ、亀甲山古墳は国の史跡、宝萊山古墳は東京都の史跡として指定されている。公園内に実物も残されているものの、出土されたものは郷土博物館や大学の研究機関に納められ、古墳展示室ではレプリカを見ることができる。

いざ古墳の中へ

古墳とはいわゆるお墓。4世紀から7世紀にかけて地域の有力者が亡くなったときに納める場所で、展示室内には有力者(首長)が代わるときの祭祀についても紹介している。古墳の中には棺のこれまた原寸大があり、亡くなった前首長が副葬品と一緒に埋葬されている様子が見てわかる。

古墳内部 圧迫感があるのはお墓だから当たり前

古墳の外へ出ると、かつてこの武蔵国の地で起きた国造の反乱の履歴や、多摩川台周辺に点在する古墳の紹介マップが展示。とにかく大量の古墳が発見されており、この地で多くの有力者たちが支配していたことがわかる。また古墳の作り方についての展示もあるのが興味深い。トイレは個室洋式。普段はおそらく見学者もまばらな、個人的にはありがたい展示室。

これでみんな古墳を造れるね


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