水素情報館・東京スイソミル(東京都江東区・潮見駅)
今や人間の生活において欠かすことのできない電気。日本において電気を供給するための資源はほとんどを輸入に頼っている。また、化石燃料を使うことで二酸化炭素が増えて地球温暖化にもつながる。原子力も知っての通り。再生可能エネルギーである太陽光や水力・風力などは天候に左右されて充分に発電しない問題もある。そういった中で新しいエネルギーとして注目されている水素を紹介するのが水素情報館・東京スイソミルである。
水素は地球上で最も軽い気体で、さまざまな資源に含まれているもの。使用するときには水しか出さず二酸化炭素を排出しない上、-253℃まで冷やすと液体になるといった特徴を持っている。もちろん取り扱いには充分な注意が必要でまだまだこれから研究の余地のあるものではあるものの期待したいエネルギーである。
1階の展示室では水素社会実現のための取り組みとしてつくる・ためる・はこぶ・つかうといった全体の仕組みなどを紹介しているほか、子供向けの参加型展示として展示室内の情報をもとにしたクイズ形式のゲームができる。また、水素社会が成り立ったスマートハウスの再現をして水素から作られた電気が家庭の中でどのように使われているかを紹介している。
2階の展示室では電気自動車について、実際に自動車へ電気をチャージする体験ができる。またオリンピックの聖火リレーで使用された水素のキャンドルが展示されている。施設内には人気お天気キャスターが訪れた際のサインも飾られていたものの、まだなかなか知られていないミュージアムで完全に貸切状態。もっと注目されたい場所である。トイレは洋式。