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神奈川県立公文書館(神奈川県横浜市・二俣川駅)
国立公文書館の他に東京都内には東京都公文書館がある。国立公文書館は国がやってる。東京都公文書館は都がやってる。となれば他の県自治体にもこういった公文書館があると考えるのは自然な流れといえる。お隣の神奈川県にある神奈川県立公文書館はどこにあるかと探してみたところ、相鉄線の二俣川駅というなんとも絶妙な場所にある。なぜ中心地に置かないのかは不思議なところだが、おそらく水害などを逃れるために奥まった場所に作られたのだろうと推測される。
神奈川県といえば外交である。ペリーの黒船来航以来、神奈川県は西欧諸国の海の玄関口として栄えた場所なわけで、当然ながら他国とやりとりした公式の記録が残っているはずである。神奈川県立公文書館では今回の企画展として「諸外国とつながる神奈川」と称して幕末から現代に至るまでの神奈川県の諸外国との書簡のやりとりについての歴史を紐解いている。
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今まで訪れた公文書館も非常に見学者が少なかったのだけれど(国立で2人、東京都で1人)、今回の神奈川県立公文書館はというと見事にゼロ。完全に独占状態である。しかも常駐のスタッフの方もいないため独占し放題。いくらでも公文書が見られるのである。興味があるかはさておき。
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展示室では浦賀へ来航したイギリスの捕鯨船の絵図や異船渡来使節対話といった幕末のやりとりが残されている他、かのペリーの黒船の絵や外国の人々が描かれた絵図集、ペリーらと会談した横浜応接所の見取り図なども紹介されている。トイレは和式とウォシュレット式。ロビーは吹き抜けになっていて、公文書の在り方についてのパネル展示もある。普段あまり用事のない公文書館だけれども公文書が人知れず紛失されている昨今のきな臭い状況に負けずに残しておいてほしいもの。
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