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神田明神資料館(東京都千代田区・御茶ノ水駅)

京都の祇園祭、大阪の天神祭と並ぶ日本三大祭の一つでもあり、山王祭、深川祭と並ぶ江戸三大祭の一つでもある神田祭。5月の半ばに開催されて大盛況で賑わう神田祭が行われる神田明神は奈良時代に創建されたとされる歴史ある神社である。寺社を巡るのは際限がないので控えているけれど、こちらの境内に神田明神資料館というミュージアムがあると知れば行かないわけにはいかない。さっそく訪問してみることに。

神田明神資料館は拝殿の脇、数年前に脱走したことで話題となった御神馬の囲いがある裏手あたりにある。時期はちょうど神田祭の直前となる最高潮のシーズンともあり、境内には朝から結構な参拝客が見える。その影響もあってか、開館時間から程なく行ったのにも関わらず既に見学者の先客がいるという状況。その後も続々と見学者が訪れてきており、なかなかの盛況が窺える。

2階の展示室は神田祭など各地の祭の歴史

このご時世でしばらく開催されなかった神田祭が4年ぶりに開催されるということで、資料館の2階では企画展示として神田祭に併せて日本各地で継承されている祭りに関する資料を展示する「日本の祭り展」を開催。東京に初上陸となる大阪天満宮の所蔵する『天神絵巻』のほか祇園祭に関しても紹介している。江戸時代に開催されていた神田祭の様子と現代の神田祭の様子をそれぞれジオラマ展示しているのも興味深い。

天神絵巻

3階では日本の神々と題した展示を行なっている。神々を描いた画などが中心となっているが、変わったところでは祭礼の際に使用される騎馬用の武具として購入された梅花鮫皮包鞍と鎧が後に美術品としての価値を見出されて重要美術品となって紹介されていることや、ミュージシャンの高見沢俊彦が所有している、伊勢神宮の御神木を使って製作されたギターが展示されている。神の研究として本居宣長の孫にあたる本居豊穎(神田明神の祠官にもなっている)の紹介もされている。トイレはなし。境内にある神田明神文化交流館の中にあるトイレはウォシュレット式。

3階の展示室 ギターもあるよ!


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