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宝くじドリーム館(東京都中央区・宝町駅)

誰もが一度くらいは手にしたことがあるだろう宝くじ。今や年末ドリームジャンボなんかは恒例行事となっている感も否めない。当選金額が高いくじであればあるほど人気売り場に行列が並ぶという不思議な現象も起きている宝くじ、そのPRセンターとして建てられたのがこの宝くじドリーム館である。ちなみに東京と大阪の二カ所にあるという。

正面から入ってすぐに見えるのが10億円の札束ピラミッドと1億円の束。実際に高額当選したらこれくらいになるのかというのがわかる。ワクワクである。1億円の方は実際に持ち上げて重みを体験できる。もちろんどちらもレプリカである。

やっぱこれですよこれ

中央にはマスコットのクーちゃんがデン、と構える。宝くじ発売開始50周年を記念して誕生したクジラで、しっかりと巨大なマスクをしているのが可愛らしい。

出身地は「夢の国」だって あのネズミと同郷?

館内では世界における富くじの紹介や国内におけるくじの歴史についてを紹介している。国内では中世に寺が主催したくじが最初とされている。当初はお守りを授けるだけだったのが次第に金銭と結びついて「富くじ」として一般に出回るようになったという。一般販売は徳川幕府によって禁止されたものの寺社による販売だけは修復費用を目的として許可され、天下御免の富くじこと「御免富」と呼ばれるようになった。その後は風紀の取り締まりの観点から縮小され明治時代に入って全て禁じられるようになり、しばらくは日本で富くじが発売されることはなかったという。

江戸時代には庶民の生活に根付いていた

宝くじが生まれたのは戦後になってから。戦時中から軍事費の調達を図るために政府公認のくじが発売され、戦後にそれが「宝くじ」となり発展、地方自治体においても徐々に地方宝くじという名で発売されるようになった。現在は政府の手を離れて自治宝くじとして発売されている。もともとのくじの目的だった修復費用という面を現在も受け継ぎ、その売上げは地域の復興へと役立てられている。

抽選機にも歴史があったりする

館内にある抽選ステージで実際に宝くじの抽選会が行われる。抽選会は毎平日に開催されており、その抽選の様子を見学することができる。抽選に際しては立会人が2名いて、番号を1桁ずつ読み上げる際に必ず両者の確認が必要となっているのが興味深い。すぐ隣には宝くじ売り場もしっかりとあって購買意欲を掻き立てること間違いなし。トイレはなし。

実際の抽選会には立会人がいる


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