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欲望の始末、その後の顛末
皆様こんばんは、四四田です。
昨年12月中頃、実父が救急搬送され、
実(父が一人暮らししている)家に久しぶりに行ったら請求書と督促の山だった、
という話はすでに何回かしているわけですが、
現在はその始末をつけている途中です。ずっと途中って言ってんなあ、って思うけど実際問題まだ途中です。いつ終わるんだこれ。というかそもそも終わるのか?
同時並行で、行政へも考え得る支援の相談、要請等は進めつつ、本人が不調を訴える部分に関しての各種通院を開始。
12月と1月は週休2日のほぼ全てを父関連の用事で潰される事態でしたが、現在は現地に赴くのは週一の頻度まで下げられるようになってきました。
とはいえ、行かない日もなんらかの対応はしている。仕事が終わらないぜ。
推したい会社、という企画投稿記事で、
「お客様専用窓口の名目で通販自動キャンセル措置を取ってくれたジャパネットたかたさんを推したい」という話をさせていただいております。
その後、本当に注文しおってからに、ええ、「憧れの五島軒セット」というお品物を。
ジャパネットさんから、注文が来ましたけどキャンセルですか?
というご連絡が本当にいただけたので、キャンセルしました。
本当に電話来るんだというか、
まだ通販しようとするんだな、とぼんやり驚いた。
自由にできるお金がないからね。
これまで払ってこなかった、滞納してきたものの返済で余裕はないからね。
病院に連れていくのや、書類の手続きの代行はしてあげるけど、僕にしろ僕の兄弟にしろ、父を経済的に扶養に入れる予定はない、父には一人で生活をしてもらわざるを得ないんだよ。
そういう説明を理解できる日もあるのですが、理解できない日もある。
あるいは理解できているからこそ自暴自棄のテンションで、やぶれかぶれになっていたりだとか。
で、それらの衝動は僕の父の場合、アルコールと、通販を用いた買い物依存へと向かう。
先月も某有名健康器具を代引きで買ってしまっていて、
生活費にと渡したお金を全部代引きに使ってしまっていた。
あと、そんなこんなでお金が足りずに新聞の集金のお金をご近所さんに借りてしまった日もあった。(返済済み)
新聞代は、払えなくてご近所に借りに行ったのが本人なりにショックだったのか、自分で解約していた。
そういう判断と行動ができる日も謎にあるから、侮れないというか、油断ができない。
数日前に実(父が一人暮らししている)家に行ったら、不在票が入っていた。
ところで、家にはまた代引きの不在票が届いていて、病院に行ってる間かと思ったら前日の日付だった。
僕が行くたびに何かしらの不在票が入っている気がして、そんなに不在票がたまるほど、出かけてるはずがないなと(何しろこちとらGPSをつけさせてもらっているので行動など筒抜けである)思ってよくよく聞いたら、代引きを支払えず、お金がないからと言って配送業者さんに持って帰ってもらっていたことがわかった。とりあえず、入ってた不在票の荷物の送り主の会社に電話をして、商品のキャンセルができないかの相談をする。後日品物が無事に相手方の会社に戻ってきたら、そのときにまた相談させてもらえることとなった。
いよいよこれは本当に深刻だなあと思って一個、前々からうっすら思って、まだ試していなかったことを確かめてみようと決意。
それは、
もしかして、ジャパネットたかたさんのように、注文のキャンセルの対応をしてくれる業者さん、通販会社さんって他にもいるのでは?ということ。
噂では、ジャパネットたかたさん以外にも一か所同じ対応をしてくれているところがあるというのは聞いていて、これってもしかして、大々的にアピールしていないだけで、各社対応してくれるフェーズに入っているのでは。
それで、
父のもとに届いていた各通販冊子・DMを集めて、片っ端から電話をしてみた。
結果。
なんと。
各社対応してくれていることが判明しました。
拍手!!
もちろんすべての会社に電話できているわけではないので、同じ状況にある方々におかれましては、ご自身で確認のほどよろしくお願いします。
しかしだ。
同居をしていても目を話した隙にとか、僕のように物理的に距離のあるところで暮らしていたりとかされると、支払い能力を著しくオーバーした買い物を防げず、届いてしまってから知って、困ることになったりする。
それらを事前にブロックできる方法が、仮にすべてと言わずとも、あるというのは、ストレスフリー。
もちろんその直前の頭を悩ませた時間や、実際に一社ずつ電話して状況説明して場合によっては上の人に確認してもらってという時間はストレスではあるが。
でも、本人が馴染みのある通販会社にまた新しい注文してたらどうしよう、という心配を、一部分でもしないで済むとなると、その安心感。負担を引き受けてもあまりある。
いや嘘、負担は正直引き受けたくない。理不尽すぎる。でも仕方がねえ。
とはいえ、父がどうやって情報を得てるかわかったものではなく、
行くと新たな会社のDMが増えていたり、新規の定期購入の初回分が届いていることもあったので、結局油断はできないんだけどね。
ただまあパーセンテージを下げられるだけで御の字です。
行く頻度は変えられない(というかこちらの体力と経済力への影響がそろそろやばい)ので、一週間何も余計なことはせんどいてくれよ、と思いつつ、少しだけ気が楽になりました。
ジャパネットたかたさん含め、今回僕が父の状況を説明して注文をキャンセルしてほしいというお願いをさせていただいた業者さんは、
本日時点で12社。
電話するだけなのにめっちゃ体力と時間使った……。
ジャパネットさんのように、
注文が入る→家族に確認→キャンセル、という方法を取っている業者さんもあるようですが、
注文を受ける→自動キャンセル、となっているところが多かったですね。
他に興味深かったのが、
何を注文しても「そちらは売り切れです」って答えるという「売り切れ登録」という措置を取ってくれる業者さんが二社ほどありました。
注文した当人にとっては、ちょっとした悪夢だなと思って、想像して震えてしまった。
自分がほしいと思ったものが何度電話しても売り切れって答えられ続けるって、不条理過ぎてカフカとかの世界みたいじゃない……?
ただでさえ認知力が低下してふわふわしている世界の中で、自分が目的意識を持ってやったことがいちいち道をふさがれるって、恐ろしいな、と気の毒になってしまう。
まあ、そんな甘っちょろいことを言ってられる状況ではないのですが!!
あと究極だなと思ったのが、
シンプルにうちの父の電話番号を着信拒否にする、という。
そもそも注文の電話できなくするって。
一番シンプルで強い対処だなと思いました。
でも動揺した。対処として強すぎる。ありがとう。これまでお世話になりました……。
そして各社最後に聞かれたのが(着信拒否の業者さん以外ね!)
何故注文した商品が届かないのか、という問い合わせがあった場合、
「ご家族がキャンセルされました」と言ってしまって構わないか、という確認。
おうちによっては、「家族がキャンセルした」ことが本人に伝わってしまうことが、さらなる危険な状況を呼びかねない方もいるのだろうと思います。とはいえ会社さんのほうも、責任がどこにあるかは伝えないわけにはいかないでしょうから、これは仕方がないのだとは思いますが。難しいですね。
うちの父の場合は今のところ、何を注文したかを覚えていないことがほとんどで、郵便受けに入っている不在票を見ても、「何かを頼んだんだろうねえ」と他人事テンションなので、問い合わせの可能性がかなり低い。
あと、通販しないで、という話は既に散々しているので、「家族がキャンセルした」と言ってもらっても現状問題なさそう。
万が一問い合わせてしまった場合は、その流れでお願いしました。
けれどこれ、僕が同居中で、父がもう少し頭がはっきりしていて、もう少し元気で暴れられる状態だったら、絶対うちも無理だった思う。
自分が判断したことに対して、異を唱えられることがダメで、暴れる人だったからね。その片鱗は今でもあって、決して人格が変わったわけではないのだ。
だから、どんなに父が弱っても僕が彼と同居する日は来ない。
印象深かったのは、各オペレーターさんの特に女性たちが、最後に必ずといっていいほど労ってくださったことです。
人によっては「うちの親もなんです……」と、吐露してくださった方もいました。
その労いの気持ちと、寄り添ってくださろうという心に、
四四田毎回泣くという(迷惑)
各企業さん、従業員の皆様のホスピタリティに、支えていただいているなあと感謝してもしきれないのだ。
予測がつかないことが起きるとあっという間に絶望モードに針が振り切れがちですが、意外と社会は親切である。
そんなわけで、こうなってみないと知ることのなかったセーフティーネットの数々。
また新しい知見を得たら、ここでシェアさせてもらいます。