経過

徹夜で飲み明かした朝の事、最後に立ち寄った喫茶店で飲んだコーヒーの熱かった事。少しお酒の残った状態で言葉を交わし合ったこれまでの事と現在の事。
一年前のあの出来事から、私の中の呪縛は徐々に薄まり昇華され、凝り固まった思考はゆるやかにほどけていった。
当時下書きに殴り書いたあれもこれも、今では気持ちが悪くなり全部消した。カメラロールに残った思い出の残りカスも消した。当時の周りの人達とも可能な限り距離を取った。出来るだけ綺麗さっぱりと。
この先、忘れはしないけれど、縋り付く事もしない。私が苦しんだ期間はあの頃の私には必要な時間であったし、これで良かったのだ、と今になっては思う。私がこれからの私を生きる為にも。
とにもかくにも、自分との長い闘いだった。あれからの経過。