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デザイナー佐藤直樹さんの3箇条

『デザイナーが未来に残したい私の3ヵ条』から、佐藤直樹さんの仕事で大切にしているルールを紹介します。本書には、作品も紹介されていますので、詳細は是非そちらをご覧ください。

①なるようになっていく

第一線で活躍してきたクリエイターたちは、他人がマネしようとしてもできないし、目指すものでもないと思う。
ただ、ひとりひとりの言葉を聞いてみると「こういう風にしかなりようがない」という自分の適性を探っていた時期が必ずあって、その結果としてその「人となり」になっていると思う。
20代の頃はまだ、自分を試している最中なのでとにかくやれることをたくさんやってみるしかないんじゃないだろうか。
そうすると自然と、向いてる向いてない、続けられる続けられないといったことがわかるようになってくる。
続くかどうかが全て。

②いろいろ気にしない

職業としてのデザイナーの意味が、以前とはズレてきていると思う。デザイナーという立場とか、いろいろ気にしないほうがいい。
何をやりたいかはその都度決めれば良い。行きあたった場所で、一番心躍るものに接しようと動くべき。
とにかく「デザイン」という枠だけで考えないほうがいい。今はその概念の定義自体が変わり目にきているから。

その時代には、そのデザインを生む、何かが起こっている。これまでになされていたことをなぞるのではなく、今の時代のデザインにはいったい何が必要なのかを見極めていく必要がある。

③わからなさへの関心を持ち続ける

社会的なポジションみたいなものと自分の体質が合うこともあるし、合わないこともある。ただやっぱりデザインという要請はそう簡単になくならないし、この先もどうなるかわからない感じが面白い。
デザインは計画性とか結果予測とかの面で語られたりもするが、面白いのは絶対にそこではない。先の見えなさや、価値が正反対にふれるかもしれないことに、ワクワクする。


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