小説:コトリとアスカの異聞奇譚 2-5
「じゃあ、まず、葵ちゃんのほうからでいい?私のほうは、もしかしたら葵ちゃんの話によって変わるかもしれないから。」湖畔を歩きながら、琴音が話を進める。
「はい。・・・えっと。・・・どう言ったらいいんだろう」
「・・・時間はあるから、言えるって思ったタイミングで言ってくれたらいいからね」
「ありがとうございます。・・・でも、言います」
「うんうん」
「お気づきかもしれないんですけど、私、・・・人見知りで・・・」
「うん」
「ずっとこのお仕事を続けたいんですけど、どうやったら克服で