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「らぁめん倉井」から学ぶ、店舗ブランディング
新潟生まれ新潟育ち、ブランディングプロデューサーの亀山です。
Narashika(ナラシカ)という屋号でフリーランスとして活動しています。
今日のテーマは「店舗ビジネスでのファンづくり」。
コロナが襲ってきたこともあって、飲食店や美容室などの店舗ビジネスは大打撃を受けています。
これから挽回するためには、やっぱりファンづくりが欠かせません。
そんな状況で、個人的にはとても好印象のラーメン屋さんと出会えたので、そのラーメン屋さんを例に、店舗ビジネスでのファンづくり、つまり店舗ブランディングについて一緒に考えてみましょう。
化学調味料不使用のらぁめん倉井
今日の昼食は、新潟市中央区にある「らぁめん倉井」さんに行ってきました。
今年2020年2月にオープンしてから、お知り合いの皆様がこぞってSNSでリポートしてくださるので、行きたさをつのらせていましたが、ようやく行くことができました。
店構えもシンプルで、8席ぐらいのカウンターと小上がりの店内も清潔さが際立っていて素敵。
食券でらぁめんを選びます。らぁめんは鶏のダシが効いた「醤油らぁめん」と魚介系の「醤油煮干しらぁめん」に分かれていました。それと、わんたんがのっているかどうかが選べます。
今回は、「わんたん醤油らぁめん」を注文。
食券を店主さんに手渡して席につくと、お店のこだわりが書かれた張り紙を発見。
化学調味料は一切使用しておりません。
食材の"旨味"のみで作り上げた らぁめん です。
普段わりと自炊している亀山ですが、やっぱり化学調味料を使っちゃってます。だしとかね。
それに、コンビニで昼食を済ませたり、おやすにスナック菓子をつまんだりしてます。
すっかり、化学調味料漬けの体です。
だから、「きっと物足りなく感じてしまうんだろーなー」なんて思いながら、らぁめんの到着を待ちます。
あっという間に、らぁめんがやってきました。なんとも見た目が美しいこと。食欲をそそる香りも漂う。
スープをいただきます。
物足りなく感じてしまうと思っていた自分が哀れに感じられるほど、しっかりとした旨味です。
国産小麦を数種類ブレンドした麺は、細麺にもかかわらず、存在感のある味でスープとの相性抜群!
うまいです。
すぐにリピートが確定。
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っていうラーメンブロガーの記事はココまでにしておいて、本題です。
きっとうまいラーメン屋はいっぱいあるけど
子供の頃からラーメンは大好きですし、サラリーマン時代にはラーメン屋さんに小麦粉を販売する仕事もしていたので、それなりにラーメンは食べてきたつもりです。
自分なりに好みのラーメン屋さんもいくつもあります。
ですが、今回のらぁめん倉井さんで感じたのはこれまでのお店とはちょっと違う感じ。
店主さんのこだわりと世界観をしっかり感じられたんです。
張り紙で表現しているように、ラーメン自体にこだわりが詰まっていることはもちろんですが、店主さんがかなりお客さんのことを気にかけていたという印象があります。
厨房からすべての客席が見渡せる店作りなので、席についているお客さん全員の顔をみれます。
目の前のお客さんのために、1杯1杯のラーメンを丁寧につくってるんだろーなーっていう印象を受けました。
それに、食べ終わった後もしっかり目を合わせて「ありがとうございましたー!」と笑顔で爽やかに伝えてくださいました。
お店作り、提供するメニュー、メニューで使う食材選び、器、厨房内での振る舞い、接客、それらが、しっかり世界観をつくっているように感じたんです。
うまいラーメン屋さんはいっぱいあるけれど、きっと「らぁめん倉井」さんのファンはこれから増えると思います。
見た目と商品と行動が整っていてるなぁと感じました。
この統一感を持たせることで、世界観が生まれ、共感してくれる人がファンになるはずです。
美味しいラーメンをいただうえに、ブランディングの勉強にもなりました。
ありがとうございます。
わざわざ行く意味をつくるのが店舗のブランディング
らぁめん倉井さんのように、見た目・商品・行動を整えていくと、世界観が生まれます。
世界観が創れると、他のラーメン屋とはまったく違うお店として認識してもらえます。
だから、好きな人はファンになるし、好みじゃない人はもう来なくなる。
世界観をつくることは全員をファンにすることではなくて、好き嫌いをはっきりさせることにつながります。
ディズニーの世界観が好きな人もいれば、そうじゃない人もいるように。
世界観が伝わり、お客さんの頭の中でポジティブなイメージが作られるとファンになってくれます。
ファンになってくれたお客さんは、わざわざお店に来てくれます。
なぜなららぁめん倉井には、「行く意味」があるから。
ラーメン屋に限らず、居酒屋や美容室などの店舗ビジネスは、この「行く意味」をお客さんにしっかり持ってもらうことがファンづくりにつながります。
つまり、それがブランディング。
特に今は、コロナの影響で店舗ビジネスはかなり打撃を受けていますよね。
こんなときには、時間もお金をかけてでも行く意味を持っているお客さんがどれくらいるかが、生命線になります。
そのお店にわざわざ行きたいと思っているお客さんは、そのお店が無くなったら困るわけですよね。
だとしたら、サポーターになってくれるはず。クラウドファンディングすれば支援するし、営業再開すれば知り合いを連れて返ってきてくれる。
だからこそ、ファンの存在は何よりも大切。
自分のお店らしさを整える→統一感が生まれる→世界観が作られる→ファンが増える→売上が上がる→コロナショックのようなピンチにも助けてもらえる
そんな状態をつくることが店舗ビジネスには求められているんだと思います。
まとめ
・新潟市中央区の「らぁめん倉井」に行ってきた
・ラーメン作りへのこだわり、店作り、店主のふるまいに統一感があり、世界観を感じ、わざわざ行きたいらぁめん屋だなと思えた
・同じようにファンになるお客さんが増える予感がした
・ラーメン屋に限らず店舗ビジネスでは、わざわざ来てくれるファンをどれくらい増やせるかが生き残るカギ
・ファンを増やすには、らしさを整えて世界観をつくることが大切
個人的には麺が美味しかったですね。
明らかに何かを練り込んでるっていうのがわかる麺で、昔食べたことがある全粒粉を練り込んだときの強い味に近かったように感じました。#たぶん違う
是非一度行ってみてください。
そして、感想を聞かせてください。味もそうですが、世界観についても。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
それでは!
ブランディングプロデューサー
Narashika
亀山友貴