マーケティングとブランディングの違いを説明できますか?
桜が咲いて、良い天気が続いているのに、その下でビールが飲めていないことにショックを隠せていない亀山です。
やっぱり、オンラインじゃなくてオフラインで飲み会はしたいものですね。
さて、今日のテーマは「マーケティングとブランディングの違い」について、散々こすられてきた話題なので、業界は関係なく説明できないとマズイ内容ですが、「いざ、説明しろと言われると困る・・・」というあなたのために、亀山なりの表現でまとめてみました。
ぜひ、参考にしてもらえたら嬉しいです。
マーケティングって何?
まずは、マーケティングについて考えてみましょう。
『もしドラ』が大ヒットしたことで、さらに多くの人に名前が知れ渡った、ドラッカーが残した言葉があります。
「販売とマーケティングは逆である。同じ意味でないことはもちろん、補い合う部分さえない。何らかの販売は必要である。だが、マーケティングの理想は販売を不要にすることである」
販売、つまり広告を出したり、営業をかけたりして売り込みをして、商品を売ることはしなくても、売れる仕組みをつくることがマーケティングだと言っています。
マーケティング=売れる仕組みをつくること
イメージとしては、いつ(When)、誰に(Who)、どこで(Where)、なにを(What)、どのように(How)、どれくらいの価格(How much)で売ればいいのかを調べて仕組み化するということ。
そのために、いろいろなリサーチをするわけですね。なので、マーケティングをやっているという企業は、よくマーケティングリサーチといって、お客さんにアンケートを取ったりしてデータを集めて、その結果をもとに仕組みをつくっていくわけです。
最近はMA(マーケティングオートメーション)といって、特にインターネット上のお客さんの情報収集や分析を自動化するシステムも一般的になってきています。
「SATORI」というMAツールは上戸彩さんを起用しているCMもやってますね。
ブランディングって何?
マーケティングは売れる仕組みをつくるものでした。
では、ブランディングとは?
亀山が定義しているのは、ブランディングはファンをつくること。
ブランディング=ファンづくり
マーケティングは、仕組みで売上をあげようという取り組みです。
つまりは、この価格だから、ここの売り場だから、売れるというのがシステム的につくり込まれています。
ですが、ブランディングは、この価格だからとか、ここの売り場だからの前に、あの会社がつくった商品だからとか、なんか好きという、数値化できない感情に訴える取り組みです。
AppleのファンだからスマホはiPhone、パソコンはMac、時計はApple Watch、というかは多いし、めちゃくちゃ立地が悪い山奥にあるけど、食べに行きたいお蕎麦屋さんは実在するわけです。
これから必要になるのは?
・マーケティングは売れる仕組みをつくること
・ブランディングはファンをつくること
では、これからの時代に必要になるのはどちらでしょうか?
亀山の考えとしては、ブランディングです。ただし、マーケティングは考えなくていいというけではありません。マーケティングだけだと足りないと言ったほうがいいかな。
マーケティングで設計していく、いつ(When)、誰に(Who)、どこで(Where)、なにを(What)、どのように(How)、どれくらいの価格で(How much)を決めるのは、ビジネスをしていく上では避けて通れません。
ですが、かといってマーケティングだけでは長続きしません。なぜなら、現代は情報があっという間に拡散されるので、「売れる仕組み」はすぐに真似されてしまいます。それに、MA(マーケティングオートメーション)のようなツール、AIによる仕組みづくりが導入されると、どの会社も同じ商品を同じ売場で同じ価格で売ることになります。
だからこそ、たとえ価格が高くても、売り場が遠くても、商品を買ってくれるファンをつくらないとビジネスは成り立たないわけです。
業界の歴史を勉強して、今の市場はどうなっていて、お客さんはどんな感情で、どんな行動パターンを取っているのか、そういったマーケティング的な考えを持ったうえで、どのようにファンをつくっていくかを考えるわけです。
ブランディングは何から始めればいい?
では、ブランディングは何から始めればいいか。
おすすめしたいのはブランドのコンセプトをつくること。
コンセプトを考えるには、まず存在理由から考えると一番わかり易いと思います。
会社をブランディングしたいのであれば、なぜこの会社は存在しているのか、商品のブランディングであれば、なぜこの商品は生まれたのかを考えてみてください。
きっと、「こんな人を喜ばせたい」「こんな社会をつくりたい」といった達成したい目標があって、会社が設立され、商品が開発されたはずです。
そして、その存在理由や達成したい目標を言語化しましょう。
ここで、大事なのはただ言葉にすればいいということではなく、「ワクワクするか」「らしいか」ということ。
コンセプトはブランディングを進めていく上で、指針となる非常に大事なものです。
どんなデザインにするべきか、どんなサービス内容にするべきか、どんなホームページにするべきかを判断するブランドの軸です。
なので、このコンセプトがありきたりの言葉でつくられてしまうと、ありきたりの会社や商品が出来上がってしまいます。
言葉の二番煎じは、ブランドの二番煎じです。
他の会社とは違う、あなたの会社らしい言葉、ワクワク出来る言葉を考えることが理想です。
目指す着地点は「ありそうでなかった」ライン。
あんまりぶっ飛んだコンセプトは、お客さんを置いてけぼりにしちゃいますからね。
まとめ
・マーケティングは売れる仕組みをつくること
・ブランディングはファンをつくること
・ブランディングがより大事
・ブランディングの第1歩はコンセプトづくり
良いものをつくれば売れた時代はとっくに終わりました。商品を売るためにはお客さんにファンになってもらい、商品を購入してもらう理由を提供しなければいけません。
最後まで呼んでいただいたあなたもぜひ、考えてみてください。あなたの会社にファンはどれくらいいますか?販売している商品にファンはどれくらいいますか?
もっと増やしたいということであれば、コンセプトを見直しても良いかもしれません!
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ブランディングプロデューサー
Narashika
亀山友貴