読書感想 夫が怖くてたまらない
友人のすすめて読んだ本。
夫が怖くてたまらない
そのストレートなタイトルにちょっと怖いと思いつつ、読み進めてみる。
著者の友人が夫からDVを受けていたというエピソードからはじまり、
アメリカでの状況、先駆的な取り組みが紹介されていて、なかなか内容の濃い1冊だった。
今となっては先駆的な取り組みをしているアメリカであっても、数十年前までは家庭内暴力で多くの女性が亡くなっていたという。
DV,虐待といった負の連鎖はなかなか断ち切れるものではない。
だからこそ、予防と被害者・加害者両者に対する専門的なプログラムが求められているのだと思う。
3組に1組が離婚しているといわれる日本。
大人同士はそれでいいと思う。
ただ、子どもがいる場合、子どもへのケアをしっかりしなければ次世代へと負の連鎖を持ち越してしまう。
この本の中でも衝撃的な事例として姑、夫、息子と親子3代にわたりDV被害にあった女性が描かれていた。なんて悲しいことなのだろうと思った。
「助けて」
と声のだせる環境、
言い逃れの上手く、一枚も二枚も上手をいく配偶者から彼女たちを守ること、
そして、本当であればだれもが誰かを傷つけたり、傷つけられたりする最高の場として家庭があるのではなく、心安らかにすごせる安心できる場所であることが望まれる。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784799319161