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第7回 鍼灸院
人一倍悪い姿勢で長時間デスクワークをしている私はいつの日からか肩こりとはお友達。
弱視肩という言葉があるぐらい、画面を拡大した状態でパソコンとの視距離が10cmぐらいで見ているのだからそれもそのはず。
今年は3月下旬ごろからオンラインでの仕事が急増し、初めて腰痛も経験した。
少しでも体のメンテナンスをと思い、鍼灸院、整骨院、整体、アロママッサージなど、ありとあらゆるものを試している。
最近、巡り合った素敵な鍼灸院。
何が素敵かって、一番は個室であること。
聞こえにくさがある私にとって、雑多な雰囲気の鍼灸院や整骨院は苦手。
まず、相手が何を言っているのかがところどころしか聞こえない。
鍼灸師さんも、美容師さんなどと同様に、積極的にあれこれ質問をしてきてくれる。
BGMが流れていたり、複数人の患者さんと鍼灸師さんが入り混じったようなところでは、常に音を聞いておかないといけないという緊張がありかえって疲れてしまう。
個室の鍼灸院は、完全個室というわけではない。カーテンで完全に空間が仕切られるだけなのだがスタッフ数が最大でも3名ぐらいしかいないようで会話があっちからもこっちからも飛び交うことがない。
鍼灸院では、こちらがベッドに横になった状態になっている。だから、相手がいつのタイミングで声をかけてくるかどうか音だけで判断しなくてはいけない。個室の鍼灸院であれば、カーテンが空いたという合図があってからしゃべる音に集中すればよいからオンオフがしやすい。
10台ぐらいのベッドがずら~っと並んでいるような治療院だと、いつのタイミングで私に声をかけられるかがわからないので耳のあたりが常に電波を受信し続けていなければならない。もちろん、そういう治療院であったとしても治療をしてもらったあとは肩こりが改善し気持ちもすっきりする。だが、次回以降も積極的に通い続けたいとは思えないのだ。
聞こえにくさと見えづらさがある私にとっては、毎回、同じ人が対応してくれて、空間がしっかりと区切られているところ、そんなところが安心して施術を受けられる環境なのかもしれないと感じた。
実は、鍼灸は最初に受けたところが強烈でそれ以来なかなか訪れる機会がなかった。
まさか、二回目の出会いがこんなによい鍼灸院となるとは思ってもいなかった。
とにかく、静かで会話ができる鍼灸院に巡り合えてよかったと思う今日この頃。体のめぐりをよくしていつまでもパワフルに活動し続けたいなぁ~