目の見える人とオンライン会議をするときの工夫@職場における合理的配慮

楽しく、カジュアルに、弱視難聴の日々を発信しております奈良里紗です。

視覚障害者同士でオンライン会議をするとき、基本はビデオオフ。
私たちにとっては、zoomである必要はなく、グループ電話みたいなもの。

見える人とオンライン会議をするときに、視覚障害者がビデオオフで参加することが多いみたいなんですが、私は相手や内容に応じてかえています。

オンライン会議だからこそ、障害を魅せる必要があるとかんじています。

というのも、オンライン会議だと、弱視難聴の奈良さんは健常者にしかみえない。だからこそ、いろいろな誤解が生じやすい落とし穴がひそんでいます。

視覚障害者の多くがビデオオンに抵抗感がある理由は、画面の中に自分がうつっているかどうかわからないから。

よくあるのは天井がうつっていたり、おでこだけがうつっていたり。
これが恥ずかしいから、きちんとうつっているかわからないからビデオをつけたくないというのです。

私はビデオをオンにしたとき、どのぐらいの距離と角度でうまく自分の顔がうつるのか確認をしておきます。

そして会議がはじまるときには、
「声、聞こえますか?」
の確認だけではなく、
「私、うつってますか?」
とあえて相手に確認をします。

そうすることで私からは画面が見えないということをアピールできます。

もう1つ。

スライドがうつっているときは、ipadをてもとにもってきてみているので、ビデオオフにするか、カメラを手でふさいで、資料をみています。

こんなふうにしていると、発表しているホスト側からは、私が画面からいなくなったり、戻ったりするのがよく見えます。

オンライン会議だと、視覚障害のある私がいることを忘れられがちなので、ちょいちょいアピールすることは、円滑なコミュニケーションをする上で大切と感じています。

障害をうまく魅せることができれば、自分からいわなくても相手から自然と声がかかったり、配慮してもらえたりします。

視覚障害者の中には、ビデオオンにして話すことに強い抵抗感がある人もいます。でも、見える人にとっては、ビデオオフでの会話がしづらいことは容易に想像ができます。

お互いに気持ちよく働いたり、コミュニケーションがとれたりするために、私の働く知恵がちょっとでもお役にたてば幸いです。

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