今週のおすすめ図書は漫画から
高校の世界史の先生が毎月10万円ぐらいの本を買っていると話していた。
高校生の私にとって、10万円とはあまりにも非現実的な金額で実感がなかった。
文系だった私は世界史の授業が毎日のようにあった。
毎日あるにも関わらず、そのトピックごとにでてくるでてくる関連図書情報。
世界史を生きた物語のように面白おかしく教えてくれる先生。単なる暗記科目としてではなく、その歴史の魅力を教えてくれた先生。
なぜ、あれほど面白い授業ができたのかといえば、それに裏付けされた知識量があったからにほかならない。当然、その知識は大量の本からやってきていたのだろう。
アメリカの大学生は4年間で500冊は本を読むといわれている。それに対して、日本の大学生は情けない状況にある。
私もそうだったように、学生は無知だ。そこに知識の息吹を吹き込むのが教員の役割。
だから、私は授業の最初に今週のおすすめ図書というコーナーを作って関連書籍を紹介する時間を作っている。もちろん、授業内容に関連する書籍や文献はスライドの最後にまとめてあるのだが、それを読む学生はあまりいないので、あえて読みやすくわかりやすいものを選ぶようにしている。
今週は図書ではなく漫画をチョイス。
ヤンキー君と白杖ガールという漫画だ。これ、結構、話題になっていてyoutubeなんかでも見られるらしい。
先週の授業では様々な視機能(見え方)の状態を扱ったのだが、シミュレーションを入れても理解するのは容易ではない。
色々な見え方があるということをそれぞれの文脈の中で理解できる機会として、この漫画はとてもいいと感じている。
視覚障害を取り上げたドラマなどをみると、現実とかけ離れた描写がされていることも少なくないが、この漫画は実際場面に近い描写が多いのでおすすめ。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?