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通常学級で過ごすグレーゾーンの子どもに対しての支援ってありますか?

皆さん、こんにちは。奈良里紗@身近に感じる障害科学に関する情報発信をモットーに活動しています弱視難聴の研究者です。

さて、今日の質問はこちら。

「通常学級で過ごすグレーゾーンの子どもに対しての支援ってあるのでしょうか?」

いい質問ですね!!

グレーゾーンのこどもたち、つまり、障害として正式に認定を受けていない、あるいは、医師からの診断書などがないこどもたちのこと。

でも、本人、家族、あるいは、教師が何らかの困難を感じていて、
「もしかして?」
と思う障害と健常者の境界線にいるこどもたちのことをよくグレーゾーンといいます。

実は、このグレーゾーンのこどもたちというのは、非常に多く存在すると考えられています。

ただでさえ、特別支援教育の対象は急増中。

そんな中で、グレーゾーンのこどもたちまで支援の手は当然届いていません。

これは、世界共通の課題といわれていて、先日私が訪問したイギリスでも、だれを障害として認定し、だれを障害として認定しないのか、議論が巻き起こっています。

特に、医学的な病変があり、医学的に診断できる場合は、グレーゾーンにはなりにくい傾向があります。

医学的に証明できない病気、症状というものが現代社会には続々とあらわれてきており、そうした症状にまで、社会の制度が追い付いていかない現状があります。

では、彼らは我慢するしかないのでしょうか。

フォーなるな支援はなくても、カジュアルサポートは提供可能と私は考えています。

グレーゾーンのこどもたちは、ちょっとした配慮があれば過ごしやすくなることも多いのです。

周囲の大人やお友達が、グレーゾーンのこどもたちの困ったなを理解し、その解決策を一緒に考えることができれば、その困難は軽減されるのではないかと思っています。

私がグレーゾーンのこどもだったころ、医学的診断も何もなかったのですが、
「先生、黒板が見えないので一番前の席にしてくださーい」
とお願いすると、許可してもらいました。

これ、結構、勇気をふりしぼってお願いした一言で、それを受け入れてくれた担任やクラスメイトがいてくれて、私はどれだけ気持ち的にも助かったことか。

え?そんなこと?と思うかもしれませんが、グレーゾーンのこどもたちにとっては、一大事です。

また、私もそうでしたが、何に困っていて、それをどうすれば解決できるのかがわかりませんでした。

周囲の大人がこういうことに困っていそうだなと気づいて、手をさしのべる、あるいは、一緒に悩んで考えてくれる、それだけでも彼らの世界は180度かわるのではないかと思います。

実は社会はグレーゾーンの人だらけ、そんな前提にたちかえって、周囲の人々をみてみると、面白いぐらいこの人はこういうことが苦手なのかな?でも、こういうことは得意だよねと、グレーに見えていた世界が彩り豊かなものになっていきます。

ぜひ、そんな心の眼と書いて心眼を鍛えてもらえると嬉しいです。

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最後に、記事を購入していただいた方へのおまけ。

グレーゾーンだった私の心の声を聴いてみます。

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