KinKi Kids Forever!
撮影中のKinKi Kidsとすれ違ったことがあるんだけど、当の私はその時好きだった人に見惚れていてまったく気づかなかった、ということが随分前にあった。
KinKi Kidsといえば、今も当時も私の憧れで。その当時は特に、好きだった人とKinKi Kidsみたいな関係になれたら(確実に無理!!あれは剛くんと光一くんだからKinKi Kidsなんだと今なら分かる)という意味でもひどく憧れていた。あんな神様みたいな2人とすれ違って気づかない人なんていないと思うし、光一くんはいい匂いがするともっぱらの評判なので私がそれに気づかないはずはないんだけど。実際は露ほども気づかなかったのだ。
たしか黄昏時、新橋を歩いていた時だったと思う。私たち2人が横断歩道で信号待ちをしていると、晴れていた空がにわかに曇りだし雨が降ってきた。傘を持っていなかった私は、自他ともに認める準備野郎であったその当時好きだった人が準備していた大きめの傘に入れてもらい、嬉しくて泣きそうになっていた。ふと顔を上げると向かいの歩道で何かを撮影しているような集団がいた。東京では珍しくないんだろうな、「なんだろう、何かの撮影?」「月曜から夜ふかしとかかな」なんて話したような気がする。
私はその当時好きだった人のことが本当に大好きだった。つけている香水の匂いまで大好きだった。何より顔が、立ち姿が、全部が大好きだった。だから、正直撮影なんてどーでも良かった。撮影班を見る好きだった人の凛とした瞳や、傘を持つ綺麗な手に見惚れていた。いや見蕩れていた、もう目が溶けていた。
信号が青に変わり、横断歩道を渡ろうと歩きだした時、向かい側の撮影集団も横断歩道を渡ってきた。それなりの人混みの中、ゆっくりゆっくりと私たちはすれ違った。まったく気づかなかった。
後日、東京での楽しいデートの余韻に浸りながら見たKinKi Kidsのブンブブーンに見覚えのある景色が映っていた。あの日あの時あの場所…、あの新橋であった…。
泡を食った私は、あの日あの時のKinKi Kids目撃情報をTwitterで調べまくった。案の定目撃情報が上がっており、私は確信に至った。あの時すれ違ったのはKinKi Kidsだ。
好きだった人にLINEして私は大変大変悔しがった。好きだった人は堂本剛らしき人がいるな〜と思っていたらしい(どうして教えてくれなかったの〜)。私がせっかく光一くんとすれ違ったならいい匂いが分かったかもしれないのに、と悔しがったら、「雨だったからきっと分からなかったと思うよ」と慰めてくれた。優しい人だった。剛くんが雨男なのは本当だったのか、と思った。次東京に行く時は、絶対KinKi Kidsをこの目に焼きつけようと固く誓った。でも傘は持っていかなくていいや、と思った。
時は経ち、あれからKinKi Kidsとすれ違うことは一度もなかったしこれからも暫くないだろう。好きだった人に会うことももうない。寂しさもあるが、今の私はそんな一か八かでない方法でKinKi Kidsに会いたいなと思っているから、少し成長したみたい(コンサート行きたいな)。
光一くんの匂いは分からなかったし、好きだった人の香水の匂いも忘れてしまった。でもこの時のことは今でも結構衝撃的で、私の中の伝説の思い出となっている。KinKi Kidsのことは今でも大好きです。
KinKi Kids Forever!!