【振り返り】神戸マラソン2023
神戸マラソンに向けて
出場選手
大樽瑞葉(エコノレッグ) Best 2時間40分41秒
今期の成績
舞鶴赤れんがハーフ 2位入賞
丹波ロードレース 優勝
レースの位置付け
大樽選手にとって1番思い入れの強いマラソン
初マラソンも自己ベストも神戸マラソン。
今回、NARA-X移籍後初マラソン。
4位入賞が過去に4回。今年こそ3位以内へ。
最低でも2時間45分以内で、上位大会への出場権を得る。
レース前の状態
今年1月末に骨折。NARA-Xに来た5月、まだ走れる状態ではありませんでした。
7月から徐々に練習を再開。売木村合宿の時を思い出すと、神戸マラソンのスタートラインに立てるか微妙な状態でした。
お盆の道後山合宿あたりから、距離走が走れ始めて、少し目処がつき始めました。
9月からはレース復帰をしました。
5000mでのトラックレースを当初希望していましたが、駅伝ではなく「マラソン」をするために、NARA-Xに移籍してきたので、10000mとハーフでレース感覚を取り戻してもらいました。
レース4本とも想定どおりのレースをしてくれましたので、2時間45分は堅いと思いました。あとは、どこまで上積みできるか?
レースプラン
私が神戸マラソン初めてだったので、全て本人に任せました。
レースブランクがあるので、突っ込みすぎないように話したぐらいです。
レース
今回はなんとしても3位以内という思いが、本人と私、スタッフ、神戸学院大関係者の皆様など、全員の思いでした。
山口選手と堀江選手は、少し抜けて強い選手。
それ以外の招待選手は、同じような力の選手が揃い、気が抜けないメンバーでした。
レース展開
スタート直後、予想どおり2強は抜け出し、3位に外国招待選手。
大樽選手は男性に埋もれる形で4位集団を走行
12km地点で、1回目の声がけポイント。
3位と約1分差であることを伝える。予想どおりという反応でいい表情で通過していった。
20kmの速報で3位との差が一気に詰まっていた。
ハーフ過ぎで外国招待選手を抜いたようです。
でも、ここで一緒に大集団を走っていた選手に前に出られる。
25kmで2回目の声掛けポイント。
「ここだけは絶対に負けたらあかん」
わかりました。という合図で通過していった。
でも、ここからがジワジワ離されていった。
偶然、塩屋駅で乗った電車で、別動隊の岡﨑マネージャーandエコノレッグ社長を含む応援団と出会う。岡﨑さんは、神戸駅で降りてハーバーランドへ。最後の檄を飛ばしにいってくれた。
私は、ゴールで待ってて欲しいとのことだったので、ゴールへ向かう。
別働隊から4位で通過したと連絡を受ける。
40km通過の順位がゴール付近でアナウンスされる。
あれっ6位に落ちてる。通過タイム見たら、ギリギリ45分は切れる。
45分切ってくれ。と祈るような気持ちでゴールで待っていた。
2時間44分19秒 6位入賞
ギリギリ粘ってくれた。彼女の強さが見えました。
ゴールするなり、号泣しながら、
社長やみんなの前を4位で通過したのに、奈良クラブのユニフォーム着た人に応援してもらったのに抜かれてしまって。。。
かける言葉が、さっと出てこなかった。
45分切ったから、これで東京行けるやん‼️
チーム3人で東京走ろう‼️
この一言かけるだけしかできなかった。
後評
正直なところ、5月に移籍で入ってきた状態では、今年の神戸マラソンは、走れない可能性の方が高いだろう。と思った。
でも、ここから地道にできることをキッチリキッチリ積み上げて、最終的には自信をもってスタートラインに送り出せた。
昨年の4位から順位は下がりましたが、タイムは4分速くなりました。
大樽選手は決して速くはない。でも、「強い」
この強さは、大きな武器だと思います。
奈良に。NARA-Xに来てくれて、ありがとう。
3週間後に奈良マラソンを走る。
新戦力の大樽選手を思いっきり、みなさんで応援してください。