奈良マラソン2023への思い
奈良マラソンとNARA-X
NARA-Xのはじまり
2010年に始まった奈良マラソン。
2015年ごろ、男子は奈良県民が勝ってるけど、女子は優勝者が出ていない。
なんとかならんのか?と当時の知事が言ったとか?言わなかったとか?
当時、奈良県の女子長距離はどん底だった。
なんとかして、立て直さなければ。。。と女子長距離指導者の有志で実業団チームを立ち上げる話しになったそうです。
詳しい話は、割愛しますが。
私は、顧問行政書士として、サポートを依頼され、協力したのが、私が関わった最初の話。
紆余曲折があって、最初の選手が同志社大の大井選手に決まり、当時、同志社大でコーチであった。私が、もれなくセットでNARA-Xに入ることになった。
トップチーム創部記者会見
2017年10月に県庁で創部記者会見を行った。
そこで話した内容が 2018年の奈良マラソンを優勝します。でした。
奈良マラソン2017
NARA-Xからは、大井が10kmに出場。大会新記録で優勝した。
そして、なんとこの大会、マラソンは、奈良県民の女子が優勝した。
大井の学内ライバルであった、同志社の武津選手が前年優勝の山口遥選手を破り優勝。このレースの敗戦をキッカケに山口選手は、一気に覚醒。
日本トップレベルのランナーへと進化していった。
奈良マラソン2018
NARA-Xのマラソン初挑戦。そして大井選手の初マラソン。
実は直前に大きな故障をし、レース数日前には、歩行すら困難な状態に陥りました。棄権するか。。。当日朝まで悩みました。
県民の招待選手は1人しかいない。
奈良を背負っている以上、招待選手としての責務は果たすべき。
当時は、たった1人の選手とコーチで、追い詰められていた。
無理してスタートラインへ。
前半は誤魔化しながら走っていたものの、30km手前では完全に壊れていた。
3時間を超えて、かろうじて4位でゴール。
ゴール直後に運ばれた。もう歩けなかった。
奈良マラソン2019
初マラソンは生涯にたった一回しかない。その初マラソンで大失敗。
これがこの一年苦しむことになる。
あれだけ記者会見で言っておきながら。。。
しかも3時間オーバー。
怪我なんて言い訳にはできない。
この一年は、いろんな人から、いろんな事をボロカスに言われました。
選手とコーチたった2人だけのチーム。しんどかった。
ひどい時は1ヶ月ぐらい、ケンカして全く話さないことも。
マラソンへの恐怖心を払拭すべく、あいの土山マラソンにエントリー。
ここで優勝して、奈良に繋げようと。
ここでも悪夢が。。。30kmまで2位と3分近く離して独走の先頭で走るも、急な体調不良で途中棄権。
自信をつけさせるつもりでエントリーしたレースで、最悪な結果に。
さらに自信を失うことに。。。
1ヶ月後、奈良マラソン2019。
もう失うものはなかった。「超安全運転」完走だけを目指そう。
そう言ってスタートラインへ。
順位もタイムも気にしない。
結果は2時間51分51秒で3位。競技場に入ってから大学生に抜かれましたが。
そんなことよりも、やっとちゃんとゴールできたことに嬉しくて、2人で泣きながらゴールを喜んだ。
奈良マラソン2020
この年は、2017年の武津選手の優勝タイムを超えることと連続表彰台を狙っていました。
残念ながら、この年は中止に。
奈良マラソン2021
一年先延ばしになった目標達成すべく挑戦。
この年は、きっちり年間を通して結果が出ていたので、ある意味自信持ってチャレンジできました。
今のスタイルである前半スローで後半上げる。
後半ハーフの方が速いパターンが定着していた。
前半3-4位で通過するも後半上げていき2位でフィニッシュ。
目標タイムもクリアできました。
2位になって、初めて、山口遥選手の壁の高さを感じることになった。
奈良マラソン2022
清水選手の加入により、念願の2人体制でレースに挑めることになった。
北海道マラソン(G1)で7-8位とダブル入賞したコンビ。
チーム戦力は、確実にアップした。
でも、結果は10分以上前には北海道優勝した山口選手が連覇のゴールをした。
全く歯が立たなかった。
それよりもスタート前から、戦う姿勢が無かった。
もう負けて当たり前。2-3位を確実に取りに行く。
消極的なレースになった。
NARA-Xも少しずつ知名度が上がり始めたこの年。
沿道からは、今までにないぐらい大きな応援をいただいた。
選手たちもそれを感じていた。
でも、前を追えなかった。
ゴールしてから初めて、戦えなかったのではなく、戦わなかったチームに悔しさを感じ、情けなくおもった。
応援してくれる人に申し訳ない。
奈良マラソン2023に向けて
NARA-Xは、マラソンチームと名乗っておきながら、マラソンでの優勝はない。
奈良マラソン優勝というタイトルは、NARA-Xにとって、次のステージに上がるために、絶対に必要なこと。
ハッキリ言って、山口選手に勝つことは、相当厳しいこと。
10回戦って1回も勝てないと思うぐらい難しい。
でも、最初から負けるつもりで挑んでも絶対に勝てない。
スタートラインに立つ以上、1%あるかどうかの確率を少しでも高めて当日迎えたい。
今年は絶対に勝つ。
4名の選手をマラソンエントリーさせていただいた。
一本の矢なら簡単に折れるが、4本の矢なら折れずに戦える。
ハッキリ言って無謀なチャレンジです。
陸上を知っている人からしたら、誰しもが思うだろう。
それでも、今年のNARA-Xは戦う。
そして絶対に勝つ。
この戦ってる姿を皆さんに応援していただき、少しでも応援の力で確率を上げて欲しいです。
皆さんと一緒に奈良マラソンで勝つ。