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かんじいさん

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かんじいさんの音楽と本
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#読書感想文

ZAZ こんな曇り空の午後には...

この映像で彼女を知った。 アルバムを何枚も聴いた。 こころ、躍った。

かんじい
3年前
35

そうか、ハン・ガンさんかぁ、とディスプレイを眺めながら、ぼくは20年前の村上春樹…

今年も「ノーベル文学賞」の発表があった。 “今年も”って、「ノーベル賞」は毎年あるでしょ…

かんじい
1か月前
99

ばら撒いた金平糖のように、平易で素敵なコトバが、そこここに散らばっている。

タイトルの「鯨オーケストラ」。 「港町のライブハウス」、「ローカルラジオ局」、「ロールキ…

かんじい
4か月前
65

原作を拾い読みする。気になるフレーズ、言葉に出くわしたら本訳本を開いてみる。『青…

今のところ、そんなことは夢のまた夢。精進あるのみ!   翻訳者の岩本正恵さんは、表題の「Wa…

かんじい
7か月前
63

『バースデイ・ストーリーズ』は、村上さんが選んだ十二の短編と村上さん書き下ろしの…

まったくその存在を知らなかったクレア・キーガンを、図書館のサイトで検索すると『青い野を歩…

かんじい
7か月前
110

「ちゃんと読んだのかよ、この唐変木!」

って、どやされることがある。 ときどきだけど、いやぁ、それほど頻繁じゃないけど。 今回は…

かんじい
9か月前
88

「“砂漠の隅っこで帽子をかぶっている靴下が見つかった…”」

韓国のSF短篇集『この世界からは出ていくけれど』の掌編「ブレスシャドー」に出てくるある物質につけられた名前なのだが、あれっ、と思うでしょ、なんだっけって。 韓国文学は幾つか読んでいますが、SF小説はこの作品がはじめて。 掲載されている七つの作品が、どれもおもしろく、あっという間に読了、ベッドの上のその姿勢のまま再読に至るでした。 センスがいい。七作とも状況設定が、おお、そうくるか!と意表をつかれたというか、アイデアがとても新鮮。しかも「こんなこと、あるかもしれない...あ

もう汚してしまった。

ポカ、ポカ、冬のある日、ぼくの部屋のどこかに消えてしまった『アルジャーノンに花束を』を買…

かんじい
10か月前
73

こころが石になってしまわないように、不良老人は土曜日の図書館へゆく。

不良老人も大変なのだ。いちばんはこころの硬化を防ぐこと。だから、土曜日の図書館から、時々…

かんじい
1年前
74

“精神の腐食”のはじまりなのだ。

~人間はいかなることにも馴れる動物である~ ドストエフスキー自身の収容所での過酷な生活を…

かんじい
1年前
55

“死ぬ”ことを前提にしない社会でひとは泣くのだろうか?とぼくは考えてしまった。

森博嗣さんの『人間のように泣いたのか?』は哲学書兼恋愛小説だった。 本作はWシリーズの1…

かんじい
3年前
50