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nap 66. 記録2

仕事に行かなくなってから3週間が経った。
初めの1週間は、よく食べ、よく寝て、割合明るく過ごしていた。
2週間目になると、また涙が出る日がちょくちょくあった。涙の理由は、漠然とした不安というよりも、退職や引っ越しにまつわる手続きや、その他やらなければいけないタスクが現れると、内容以上に負担に感じすぎて泣けてくる、といった感じだった。
タスクに対して感じる負担が大きすぎる気がした。不釣り合いに負担を感じていることが頭では分かってしまうので、上手く周りに頼れず、限界を迎えると涙が溢れた。
こういうのも、休んで回復すればなんとも無くなるのだろうか…。

だんだんと身体にも変化が出てきていた。

まず、立ちくらみがすごかった。元々、立ちくらみになることはあったが、それは仕事で疲れている時や、生理前後の時が主だった。仕事をしている時に比べると、今はこんなに楽に過ごしているはずなのに、日中のほとんどで立ちくらみがあったので、立ち上がる度に下を向いて、しばらくじっとしてから動き始めていた。

あと、動悸もよくあった。台所へ行き、リビングに戻ってきて横になるだけで、動悸で心臓がドクドク鳴っていた。就寝前や、昼寝前、眠る前が多かったかもしれない。動悸についても、元々あったものではある。

そして、くしゃみ。これは、会社へ行けなくなる少し前からあったのだが、何のタイミングなのか、急にくしゃみが止まらなるのだ。私は花粉症では無かったので、寒暖差アレルギーだと思っていた。その寒暖差アレルギーも、正しくは、アレルギー反応ではなく、自律神経の乱れだと聞いたので、このタイミングでの症状の表れには納得であった。

あとは、乗り物酔いだ。今まで、乗り物酔いになったことがなかったのだが、片付けや手続きなどで、実家から、一人暮らししていた部屋への行き来をしたところ発覚した。電車でも、車でも酔ってしまった。これは、自律神経が乱れているということなのだろうか。

細かいところで言うと、肌荒れもあった。元々、ストレスが肌に出やすい方ではある。今の生活がノンストレスではないということなのか…。

仕事へ行かなくなってから2週間が経って、ようやく病院にかかった。
幸運にも、精神科のソーシャルワーカーとして働いている知人が居たので、安心して飲める薬を教えてもらった。

病院へかかってから、一週間ほど経った。
引っ越しの準備のために、一人暮らししていた部屋に一人で数日間滞在していたのだが、二泊したうちの二夜共、寝付けなかった。朝方になるまで眠れず、頭はぼーっとして身体は怠くて、キツかった。

久しぶりに一人の時間も過ごせて、気分は落ち着いていると思ったのだが、一人になって気が張っていたのだろうか。寝付けなかった理由はよく分からない。
日中も怠くてほとんど動けないので、片付けが進んだのは、最終日だけだった。
色んなところへ電話したり、電話しなければ、と思ったりするのでとても疲れた。

そして、昨晩、実家へ戻ってきたのだが、疲れたのか、なんなのか、怠さが物凄い。眠気もすごい。
母が色々と聞いてくるけれど、「ん。」としか言えない。頭で考えられず、ほとんど部屋にこもって寝ていた。
母は心配してくれていただろうに、申し訳ない。

とうとう、一人暮らししていた部屋をすっかり片付けてしまった。
一人でご飯や身の回りの色々をこなしたのが久しぶりだったけれど、やはり、元気になってまたこうして過ごしたいと思った。

一番お世話になった人にも会えた。
自分は、一人の大人として、今までやってきてたんやなあ、と実感できた。

今は、一人の空間が無いと辛いのかもしれない。
母の家に転がり込んでおいて、そんなこと言えない。
けれど、イラついてしまい、感情をコントロール出来なくなっているのを感じる。
一人になりたいと思う時間が増えた気がする。
なんて自分勝手なんだ…。自分に対してそう思うので、上手く意思表示が出来ない。でも上手く押し殺すことも出来ていない。

10年ぶりに家族と暮らす。
今度は母と二人暮らしだ。
これからどうなっていくのだろうか。

つづく。

#生活 #日記 #エッセイ #適応障害 #失業 #HSP

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