加害強迫
こんにちは、河村尚弥です。
今日は高校を卒業してから加害恐怖に困ったことを書かせていただきます。よろしくお願いいたします。
車に乗るようになっても様々な症状が…
強迫症状で大変でしたが、高等学校を卒業しました。
会社員になり、半年後に中古車を購入しました。私の田舎はバスや電車が発達していなかったので、車が必要でした。
今度は車の中を消毒することが止まらなくなりました。
外は跳ねっ返りのしぶきに不潔感を感じて自分では洗えずに洗車機で洗いましたが、強迫の症状から「汚れている感覚」に陥り、頻度が多くなりました。無駄なお金がかかりました。
ある日、車を運転していて道路にあった空き缶を踏んでしまいました。
その時、「人をひいてしまった。」といった思いにとらわれました。ルームミラーで見ると缶でした。降りて缶を拾いあげようかと思いましたが、不潔恐怖症で触れませんでした。
仕方なく車をゆっくりと進めると、「さっきひいたのは人だ」といった思いに襲われ苦しくなり、7分〜8分かけて同じ場所に戻りました。
ライトに照らされるのは缶でした。
安心しました。通り過ぎて帰宅しようとすると「やはり人をひいたのではないか?」と思ってしまい。
その考えが圧倒しとても苦しくなり
また車で一周周り、同じ場所に戻り確認します。
やはり缶でした。しかし、車で通り過ぎようとすると「人をひいた」と思い 今度はルームミラーで確認します。やはり缶でした。
それでまたいったんは安心しますが、運転を進めているうちに「やはり人をひいたのではないか?」といった感覚に支配されて、激しく恐怖します。
そのうち車のタイヤが「カタッ」となると人をひいたのではと思うようになり、何度も何度も確認して、帰宅が一時間以上遅れるようになりました。
現在の私が考えると、この強迫性障害の仕組みは次のような感じであると思います。
① 缶を踏んだ=先行刺激、トリガー
② 人をひいたのではないか=強迫観念
③ 引き換えして何度も確認する。=強迫行為
症状をなくすためのトレーニングの仕方
①反応妨害法
「人をひいたのではないか」といった強迫観念に騙されないで強迫行為はしない。=確認はしない、戻らない。これを反応妨害法といいます。
②曝露法
不安を感じる場面にあえて行き、強迫観念を想起させる方法もあります。つまり「人をひいたのではないか」という強迫観念を起こすのです。
その上で、強迫観念が起こっても「人をひいていないか」という確認の行動をしないようにします。つまり、強迫観念が起こっても強迫行為をしないようにするわけです。
これが、行動療法の曝露法、反応妨害法です。
読んでくださりありがとうございました。