症状のなかった中学時代、手を洗い続けた高校時代 その②

こんにちは、河村尚弥です。
今日は、前回の続きを書かせていただきます。よろしくお願いいたします。

中学時代に強迫症状が出なかった理由

前回、「陸上部に入っていた中学時代は症状がほとんどなかった」と書きました。
それは、陸上部がとても厳しかったことに加え、学校そのものが掃除、自習などのとりくみにも気合が入っていて、学業も文化祭なども活発な、活気のある厳しい学校だったことも影響していたのではないかと考えています。

昔、「強迫性障害の人が軍隊に入ると、症状がよくなることがある」と書いてある本を読みました。
それは軍隊での生活が、ある種の「行動療法」になっているからだと思います。でも、軍隊に入るとみんなが治るわけではないと思います。「行動療法的」に動いてはいるかもしれませんが、そこにはしっかりとした行動療法の理論がないからです。

それに近いと思いますが、私は小学生で確認強迫に苦しみ、中学時代は比較的楽でしたが高校生でまた強迫症状が出てきたのだろうと思います。

高校時代、手洗い、消毒がエスカレート

高校時代は、手洗いの回数と時間が増えていきました。
やめたいのですが、やめられないのです。
本当に困っていました。
洗いすぎて手の甲から血が滲んでいてとても痛かったです。
なぜ手を洗うことが止まらないのか、自分ではわかりませんでした。

白い石鹸では汚れを落とせないのかもしれないと思い、薬用石鹸に変えてみました。
始めてから4日〜5日は、汚れが落とせる感じがして、手洗いの時間が短くなりましたが、すぐに汚れを落とせない感覚に陥り、また手洗いの時間が長くなりました。

当時、困った私は薬局に行き、考えて、エタノール消毒液を購入しました。
エタノール消毒液で身の回りの物を消毒し、手も拭きました。ドアノブや手すり、床にもふりかけました。しかし、すぐになくなってしまいました。
高校生のお小遣いではエタノール液は頻回に買えないので、「逆性石鹸液」という、水で薄めて使用する消毒液を購入しました。

その頃、学生服も毎日洗っていたのですが、朝になり登校前になると、また不潔に思えて洗濯機で洗い直して、まったく乾いてない状態で着て登校しました。
北国の真冬にそれをやっていたのでほんとうに寒かったです。教室の暖房でお昼頃に乾く感じでした。

家での消毒は、次第にエスカレートしていきました。     
(このお話は、次回に続きます。)

大人になった私が考える対処法・「これは強迫観念なんだと意識できると良い」

これは、同じような症状に苦しむ人にお伝えしたいことです。
私が高校時代に感じていた「洗っても汚れが落ちない」という感覚は強迫観念で、この強迫観念というのは「実際には存在しない汚れや不潔感」です。

実際には存在していないので、洗っても拭いても落とせません。強迫観念が「不潔だよ、汚いよ」とだましに来るものなのです。強迫観念に騙されて、洗ったり、拭いたりしないように意識的にしっかり止めていくことが必要です。

手洗いが止まらない場合は、時計やストップウォッチを利用し、「手を洗うのは何秒間」と時間で決めて止めていきましょう。

手洗いの回数を正の字にして記録し、1日の終わりに集計して、何回洗ってるかモニタリングしてみて、そこから減らしていくのも方法です。

読んでくださりありがとうございました。


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