強迫行為とは
こんにちは。
東京は晴れていますが肌寒いです。
今日は予定を少し変更して、「強迫行為とはどういうものか」について書かせていただきます。
よろしくお願いいたします。
(参考文献 「強迫性障害の治療ガイド」 飯倉康郎 二弊社)
【強迫行為とは】
強迫観念(※前回のブログをご参照ください)による不安や恐怖や不快感を一時的に軽くしようとする行為です。
何度も手を洗ったり、鍵や電気のスイッチを何度も確かめるというような「繰り返しの行為」や「儀式行為」などがあります。
強迫観念がきつくしんどいので、動作として行うことのできる「強迫行為」をして強迫観念のしんどさを下げよう、あるいは逃れようとするのだと思います。しかし、この強迫行為が悪化要因であることが知られてきています。
「儀式行為」は、例えば手洗いや歯磨きなどの日常生活の行動の中であらかじめ「こうでなければならない」という手順を決めて、それを守ることができなければ最初からやり直さなければならなくなる…まるで儀式のように行動することです。
【強迫行為の例】
○手を洗うのが止まらない/儀式的である。
○入浴が止まらない/儀式的である
○歯磨きが止まらない/儀式的である
○トイレの行為が止まらない/トイレットペーパーを大量に使ってしまう
○戸締まり、ガスの元栓、電気のスイッチなどの確認が止まらない
○スリッパやシューズ、靴を何度も揃え直す。
○人に危害を加えた、あるいは加えるのではないかと思い、確認する。
中には、自分がだれかに危害を加えていないかどうか、興信所に依頼し調べる人もいます。
○扉やドアを何度も閉め直す。
○同じ所を行ったり来たりする
数を唱えながらするときもある。
○何か恐ろしいことが起こるのではないかと考えて確認する
○間違ったことを言わなかったか、何度も他人に確認する。
○忘れ物をしたのではないかと思い、確認が止まらなくなる。
○何度も同じ所を読んだり書いたりしてしまう。
○物を並べた時に左右の対称性について確認するのがとまらなくなる。
○冷蔵庫の中の瓶や箱等が正面を向いているか確認する。
○ラインをまたぐ時、「まず右足からまたぐ」など決めていて、確認する。
○過剰なリスト作成
○幸運、不吉な数にこだわる。
手洗いや歩く歩数等、不吉な数では何度もやり直す。
○頭の中で何度も反復させる。
などがあります。
前回と今回では「強迫性障害はどのような疾患か」ということをおおまかに書かせていただきました。
次回は私のエピソードの続きに戻らせていただきます。
よろしくお願いします。
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